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「琉球」を名乗る以上、沖縄で一番になる―設立4期目・30名の若きチームが挑む「本物のワンストップ」

「琉球」を名乗る以上、沖縄で一番になる―設立4期目・30名の若きチームが挑む「本物のワンストップ」

松茂良 昇(まつもら のぼる):税理士法人琉球会計 代表社員/公認会計士・税理士

沖縄県出身。琉球大学を卒業後、2015年に公認会計士試験に合格。大手監査法人に就職し、4年後に沖縄事務所に配属。金融機関の監査業務で経験を積んだ後、2022年7月に独立開業。開業半年後に共同創業者の片野俊輔氏と出会い、2023年3月に税理士法人琉球会計を共同設立。開業からわずか3年で500事業者超の顧問先を獲得し、現在は沖縄県内3拠点・約30名体制で、法人顧問を軸にM&A・組織再編・財務コンサルティングなど幅広いサービスを展開している。琉球大学・沖縄国際大学の講師も務める。

「数字の向こう側」へ――監査法人を辞め、沖縄で描いた独立の絵

開業に至った経緯や、共同創業された背景を教えてください。

松茂良:
沖縄は開業率が高く、税理士や公認会計士の需要が見込まれる地域です。だからこそ、最初から地元“沖縄”での独立をゴールに設定し、キャリアを逆算して組み立てていきました。

将来的な独立を見据え、地方事務所の主要クライアントとなる「金融機関」への理解を徹底的に深めておこうと考え、あえて大手監査法人の「金融部」からキャリアをスタートしました。沖縄へ戻った際、即戦力として動くための戦略的な選択です。

その後、4年を経て沖縄事務所へ転籍。非常にレベルの高い環境でプロフェッショナルとしての能力を徹底的に鍛えられた経験が、間違いなく今の私の強固な土台になっています。

そんな環境で経験を積む一方で、働くうちに、ある葛藤が徐々に強くなっていったんです。それが、「自分は数字の向こう側にいる経営者に、直接価値を提供できていないのではないか」という感覚でした。

金融機関の監査をするその先には、実際に融資を受け、命懸けで事業を営んでいる中小企業の経営者たちがいます。監査という立場から一歩踏み込んで、もっと経営者に近い距離で伴走したい。税務を入り口にしながらも、前職で培った金融リテラシーを武器にして、経営支援全般に深く関わっていきたい。そう考えるようになりました。

独立の最後の一押しになったのは、「鶏口牛後」という考え方です。大きな組織の中で制約を感じながら働くよりも、たとえ小さな組織でもやりたいことをできる方が自分には向いている。前職で培った金融リテラシーを武器に、税務を入り口にしながら経営支援全般に広げていく。そういう絵を描いて、2022年に独立しました。

開業当初は1人で事務所を運営していたのですが、半年ほど経った頃に、現在の共同創業者である片野と出会いました。片野も公認会計士として東京の監査法人を経験し、2020年に沖縄へ移住してきた人物です。「他の人に相談しつつ、お客様の課題を全面的に解決できるような組織にしたい」という想いが一致し、お互いに法人化を考えていたこともあり、2023年3月に共同創業しました。
税理士法人琉球会計
「琉球」を背負う覚悟――沖縄で一番の法人をつくるという決意

「琉球会計」という社名には、沖縄への強い想いを感じます。この名前に込めた決意を教えてください。

松茂良:
法人を設立するにあたって、5年以内に沖縄で一番の税理士法人をつくると決めていました。そのときに周りを見渡してみたんです。沖縄には多くの税理士事務所がありますが、「沖縄」や「琉球」を背負っている事務所がひとつもなかった

自分の名前を冠にする事務所は世の中にたくさんあります。でも、それだと「松茂良個人の事務所」で終わってしまう。自分一人でやるのではなくて、地域を背負って、チームで沖縄の企業を支える。そういう覚悟を込めて「琉球会計」にしました。ちょっとした老舗感も出したかった、というのもありますけどね(笑)。

なぜそこまで「沖縄で一番」にこだわるのでしょうか。

松茂良:
お客様一人ひとりに提供できるサービスの質は、一人の人間がカバーできる範囲に限界があるからです。税務の最低限の知識だけなら、正直なところAIやDXで代替される部分も出てくる。専門家はジェネラリストであると同時にスペシャリストであるべきですが、一人で何個もスペシャリストにはなれません。だから、組織で人数を増やしてサービスを提供する必要がある。

提携先を紹介する形のワンストップも、もちろん一つのやり方です。ただ、私たちが目指しているのはもう一歩先の形なんです。外部に紹介する場合、どうしてもお客様が一から説明し直す手間が生まれますし、情報共有にも限界がある。私たちは、同じ目的・ビジョンを持ったメンバーが一つの組織の中にいて、チームとして動ける体制をつくりたい。情報がしっかり共有されていて、お客様に負担をかけない。それが私たちの考える“ワンストップ”の理想形なんです。

だからこそ、今年3月に社労士法人を立ち上げ、今後は行政書士法人の設立も視野に入れています。税務だけではなく、労務も法務も経理代行も。沖縄の企業が必要とするサービスを、ひとつの屋根の下で完結できる体制をつくりたい。やるからには沖縄で一番を目指します。
1年で200社、4期目で30名――若い組織の爆発力

開業からわずか1年で200社超の顧問先を獲得されたと伺いました。驚異的なスピードですが、どのように実現されたのでしょうか。

松茂良:
集客はMEO(マップ検索最適化)やネットワーキングに力を入れました。沖縄は開業率が高い分、税理士を探している経営者も多い。そこに対して、私たちの強みである「税務だけじゃない、経営全般の支援ができる」ということを打ち出していった。結果的に開業1年で200社を超えることができました。

逆にここまでの道のりで一番大変だったことは何ですか。

松茂良:
個人的な話ですが、「専門家から経営者になる」ということ。これが一番大変でしたね。前職の監査法人と同じ感覚でスタッフに接して、「きつい」「厳しい」という声が上がりました。自分は専門家としてのスキルは持っていても、経営者としてのマネジメントはまったく別のスキルだと気づいたんです。マニュアル化やナレッジシェアを意識的に進めて、教育体制や仕組みを変えていきました。人数が増えてきたことで意見がまとまるようになって、会社として変わっていこうという意識がチーム全体に芽生えてきた。結果的にまとまりもできてきましたね。

業界全体が高齢化する中で、なぜこれほどエネルギーのある組織をつくることができたのでしょうか。

松茂良:
採用はすべて私自身が面接に入っています。月に10件くらいやっていますね。面接では、いいところも悪いところも正直に話します。「今はまだこういう部分が整っていない」「こういう大変さがある」ということも包み隠さず伝える。極力ギャップが生じにくいようにしているんです。だから、実際に入社した後も同じ温度感で働いてもらえる。

それから、一度県外に出た経験がある方を採用するようにしています。外の世界を見てきた人は視野が広く、比較できる視点を持っている。また、税務会計の経験がなくても、建設系や他業界の経験者にも入ってもらっています。その業界知識がそのまま顧客への付加価値になる。大切にしているのは、各人のバックボーンを活かしながら成長してもらうということです。最近は、別の会社で採用担当をしていた方や社労士2名にも入ってもらって、人材育成と採用の仕組み化にも着手しています。
税理士法人琉球会計
「できないとは言わない」――お客様から選ばれ続ける3つの理由

多くの税理士事務所がある中で、琉球会計が選ばれ続けている理由は何だと分析されていますか。

松茂良:
3つあると考えています。

まず、「できないと言わない」こと。自分たちも成長する、という姿勢です。やったことがないことでも、最初の一言目で「できません」とは絶対に言わない。もちろん本当にできないことは正直に伝えますし、適切な専門家におつなぎもします。でも、お客様が相談してくれたその瞬間に扉を閉めてしまったら、そこで関係は終わりです。「とりあえずやります」と言える成長意欲。それが信頼の第一歩だと思っています。

2つ目は、税務だけではない支援ができること。うちには税理士が5名いて、そのうち4名が公認会計士とのダブルライセンスです。会計士のバックグラウンドがあるからこそ、税務の深い知識だけでなく、財務コンサルティングやM&A、融資支援まで幅広くカバーできる。経営者は税理士に対して、税務だけでなく労務や法律、資金調達などいろんな悩みを相談したいものです。税務の深さだけでなく、経営全体を幅広く支援できる。その期待に応えられる体制をつくっています。

3つ目は、スピード感。メールよりもチャットツールを駆使して連絡を取り合い、どんなに遅くても24時間以内に返信することを徹底しています。経営者にとって、「聞きたいときにすぐ聞ける」というのは想像以上に大きな安心感につながります。

クラウド会計やDXの支援にも力を入れていらっしゃいますね。

松茂良:
開業準備の段階で3〜4社の会計ソフトを比較検討して、マネーフォワード クラウドを選びました。決め手は会計だけでなく、請求書や給与計算、経費精算までバックオフィス全体を一元管理できること。現在、マネーフォワードの導入実績は沖縄でNo.1、アワードも受賞しています。社内にナレッジが蓄積されているので、誰が対応しても一定水準のサポートができる体制です。freeeの推進にも力を入れています。

お客様との初回の打ち合わせで、その場でクラウド会計のメリット・デメリットを説明して、いつ導入するかまでその日のうちに握るようにしています。さらに今はDX顧問というサービスも始めていて、クラウド会計やAIツールの使い方を経営者に直接お伝えしています。具体的な事例で言うと、GeminiのGemsの構築までご支援したケースもあります。単にソフトを導入するだけではなく、お客様の経営そのものをテクノロジーで変えていくことにコミットしています。
M&A・事業承継・経営塾――「沖縄の企業を強くする」ための次の一手

現在、特に注力されている分野を教えてください。

松茂良:
一番力を入れているのはM&A・組織再編です。沖縄は戦後の創業から約80年が経過し、事業承継の時期を迎えている企業が増えています。BIG4を除けば、沖縄で一番多くのM&A案件を手がけているという自負があります。会計士としてのバックグラウンドがあるからこそ、株式評価や組織再編のスキームまで一気通貫で対応できる。

もうひとつは財務コンサルティング・融資支援です。前職でずっと金融機関の監査をしていた経験から、金融リテラシーをベースにした経営支援を強みにしています。資金調達や資産運用のアドバイスまで直接行っています。

2025年10月には資産税の専門部門も立ち上げました。今は月2件ほどのペースで受託しています。税理士法人はあくまでグループの一部門であって、将来的にはトータルサービスを提供する総合型組織にしたい。その流れで、B to Bだけでなく、B to Cの領域――つまり個人の相続や事業承継にも対応できるようにする必要がありました。特に株式評価や法人代表者の資産に関わる部分は、法人顧問と密接につながっている分野です。

最近、事務所を移転されたと伺いました。

松茂良:
はい。新しい事務所にはセミナールームを設けました。これまではお客様のところに訪問する形が中心でしたが、今後は来社型に切り替えていきたいと考えています。一人一担当制ではなく複数人でお客様を担当しているので、来社いただければその場で複数のメンバーが対応できる。駐車場も確保しましたし、セミナーなども開催して、来社の魅力をつくっていきたいと考えています。
税理士法人琉球会計
面談の頻度については、特に月何回と決めてはいません。「年間契約だと思ってください」とお伝えしていて、人によっては最初は毎週、落ち着いたら月1回という方もいる。お客様の状況に応じて柔軟に対応しています。

その延長線上にあるのが経営塾です。経営に関するセミナーを継続的に開催して、琉球会計自身の成長経験も含めて体系的に学べる場をつくりたい。いま成長過程にある組織だからこそ、その実体験をリアルに共有できる。最終的にはそのための中心人物を育て、経営塾を自走させることが目標です。
税理士法人琉球会計
「あなたの成長に、その税理士はついてこれますか?」――経営者に問いかける言葉

今後の目標と、税理士を探している経営者の方へのメッセージをお願いします。

松茂良:
5年以内に、沖縄で圧倒的にNo.1のプロフェッショナルファームになる。あと2年でその位置に到達する予定です。その先の10年後には、士業の枠を超えた総合的なサポート企業へ進化させたい。社労士法人、行政書士法人、経理代行、M&A、財務コンサルティング、DX支援。複合的なビジネスインフラとして、沖縄を代表する組織をつくります。

顧問先のお客様にも、沖縄を代表する会社になっていただきたい。今、私たちの顧問先の中で売上100億円を超えている企業は数社です。その数をもっと増やしていくことが、沖縄の経済を強くすることにつながる。私たちはそのパートナーでありたいと思っています。

税理士を探している経営者の方に、ひとつだけ問いかけたいことがあります。

「あなたが思い描いている成長に、その税理士はついてこれますか?」

会社を大きくしたいと思っている経営者に対して、税理士自身が成長を止めていたら、いずれギャップが生まれます。そしてもうひとつ。税務サービスを受けたいのか、税理士に本気で「相談」したいのか。この2つは似ているようで、まったく違います。税務の処理だけを求めるのであれば、どの事務所でもできるかもしれない。でも、経営全体を見渡して、税務・財務・労務・事業承継まで複合的に伴走できるパートナーを求めているなら、ぜひ一度お話しさせてください。

私たちは設立4期目の若い法人です。だからこそお客様と同じ目線で、同じスピードで成長できる。一緒に成長できるお客様に会いたい。それが、私たちの一番正直な気持ちです。
税理士法人琉球会計

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取材後記

「琉球」という名前を背負う覚悟、そして「できないとは言わない」という姿勢――松茂良さんの言葉には、一つひとつに実体験の重みがありました。設立からわずか4期目で30名体制、500事業者超の顧問先。その数字の裏にあるのは、監査法人時代に感じた「数字の向こう側の経営者を支えたい」という原点に、愚直に向き合い続けてきた日々なのだと感じます。沖縄で一番のプロフェッショナルファームへ。その未来は、もうすぐそこに見えているように思いました。松茂良さん、貴重なお話をありがとうございました。

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