経営者の孤独に、熱量を。 福岡拠点・顧問300社へ急成長。元ラガーマン会計士が貫く「泥臭い」伴走支援の全貌

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力丸 宣康:力丸公認会計士事務所 代表税理士

1982年10月1日生まれ、福岡県北九州市出身。
小倉高等学校、慶應義塾大学環境情報学部を卒業し、新日本有限責任監査法人(現:EY新日本有限責任監査法人)に入所。上場企業の監査やIPO支援に従事した後、30歳で独立。「孤独な経営者と想いを共有し、チャレンジする中小企業の未来を明るく照らす!」を理念に、単なる税務代行を超えた“未来志向”の経営支援を展開。現在は福岡を中心に、成長意欲あふれる約300社の企業の財務戦略と組織づくりをリードしている。

栄光と挫折、そして「孤独」を知る。ラグビーに捧げた青春が、経営者に寄り添う原点になるまで

インタビュワー:本日はよろしくお願いします。現在、福岡を中心に約300社の顧問先を抱え、特に成長意欲の高い企業の経営支援で多くの実績を上げられています。 一見順風満帆なキャリアを歩んでこられたように見えますが、実はそこに至るまでは壮絶なご経験をされたと伺いました。 まずは先生の原点とも言える、公認会計士を目指すまでの経緯についてお聞かせいただけますでしょうか。

力丸:

ええ、実はかなり遠回りをしていますし、決してエリート街道を歩んできたわけではないんです。私の原点は、間違いなくラグビー、そしてそこで味わった「栄光と挫折」にあります。

少し遡りますが、私は幼少期、非常に体が弱かったんです。小学校5年生の時には腎臓の病気で1年間入院生活を送りました。退院してからも運動は禁止。体育は見学、休み時間も教室で一人という日々が続き、子供心に寂しさや疎外感を強く感じていました。だからこそ、「みんなで力を合わせて何かを成し遂げること」への憧れが人一倍強かったのだと思います。

体が回復してきた高校時代、その憧れを爆発させるように飛び込んだのがラグビー部でした。そこからはもう、のめり込みましたね。入学時60kgだった体重を卒業時には95kgまで増やし、3年生ではキャプテンを務め、福岡県代表や九州選抜にも選ばれました。そして幸運なことに、当時大学日本一だった慶應義塾大学にラグビー推薦で入学することが決まったんです。

ここまでは、まさに順風満帆でした。しかし、人生はそう甘くありませんでした。
大学入学が決まった直後、病気が再発してしまったんです。

そこからの大学4年間は、まさに「地獄」でした。ドクターストップがかかり、試合に出るどころか練習にすら参加できない。それでも部に残ると決めた私は、朝から晩まで仲間のために水を運び、掃除をし、洗濯をする「雑用係」として過ごしました。
かつては選抜選手としてグラウンドを駆けていた自分が、ただ裏方として仲間を見守る日々。大学在学中に10回以上の入退院を繰り返しながら、社会の厳しさと、強烈な「孤独」を骨の髄まで味わいました。

インタビュワー:多くの人がそこで腐ってしまうか、あるいは別の道へ逃げてしまう中で、先生はその経験をどのように消化し、そこからなぜ「公認会計士」という道を選ばれたのでしょうか?

力丸:

おっしゃる通り、当時は「自分だけ置いていかれる」という焦りと悔しさでいっぱいでした。でも、だからこそ強く思ったんです。「もう二度と、病気や環境を言い訳にしたくない。自分の人生のハンドルは、自分で握りたい」と。

ラグビーで生きていく道は閉ざされましたが、あの4年間で学んだ「組織を支えることの尊さ」は自分の中に残っていました。そこで、自分一人の腕で生きていけて、かつ企業や人を支えることができる仕事はないかと考え、辿り着いたのが公認会計士でした。「日本三大国家資格なら、文句ないだろう」という若さゆえの単純な動機もありましたが(笑)、何より、誰かに必要とされる実力を身につけたいという一心でした。

そこからの切り替えは早かったです。就職活動は一切せず、資格試験の勉強に全てのエネルギーを注ぎ込みました。ラグビーで培った体力と根性だけはありましたから、1年半の猛勉強の末、運良く一発で合格することができました。
東京での生活には疲れ果てていたので、「地元九州に帰って、地域を支える仕事をしよう」と決め、監査法人の福岡事務所の門を叩いたのが、私の会計人としてのスタートです。あの挫折と孤独な時間がなければ、今の私は間違いなく存在していません。

「誰のための仕事か」監査法人での葛藤。知識ゼロ・共同経営解消からの再スタートで見つけた信念

インタビュワー:そこからなぜリスクを取って「独立」という道を選ばれたのでしょうか?

力丸:

一言で言えば、「自分の仕事は誰のためにあるのか」という葛藤が抑えられなくなったからです。

監査法人のメイン業務である会計監査というのは、極端に言えば「企業の成績表をチェックして間違いを正す仕事」です。当然、クライアントからは煙たがられます。「先生、また来たんですか」「細かいことばかり言って」と、感謝されるどころか疎まれることさえある。仕事としての意義は頭では分かっていても、「自分は本当に誰かに喜んでもらえているのだろうか?」と自問自答する日々でした。

もっと経営者の隣で、共に未来を作る側に回りたい。「先生、ありがとう」と心から言ってもらえる仕事がしたい。その想いが募っていた頃に、当時とても仲良くさせてもらっていた職場の先輩から「一緒に税理士事務所を立ち上げないか」と誘いを受けました。不安もありましたが、安定を捨てて独立を決意しました。

ただ、そのスタートは散々なものでした。共同経営という形で事務所を立ち上げたのですが、これが正直上手くいかず、わずか3ヶ月で解散することになったんです。

インタビュワー:何があったのでしょうか?

力丸:
決定打は、事務所をどう運営していくかという方向性の違いでした。

先輩は私より10歳年上で経験も豊富でしたから、経営効率を意識した事務所運営を考えていました。限られたクライアントとじっくり付き合い、無理なく、安定的に事務所を運営していく。それは一つの完成された経営モデルだったと思います。

一方、当時の私は監査法人出身で税務の世界ではほぼ未経験。「上手に回す」以前に、まずは目の前のお客様一人ひとりの背景や想いに、真正面から向き合う時間が必要だと感じていました。
数字や制度の奥にある、人の不安や迷いに触れながら、泥臭く経験を積み重ねたい。それが当時の自分にとって、遠回りでも避けて通れないプロセスでした。

先輩と私のスタイルのどちらが正しいかではなく、目指す成長のフェーズや、お客様との距離の詰め方が違っていたのだと思います。

「今の自分には、まだスマートにこなすより、不格好でもまずは多くの会社様と、深く深く関わる覚悟が必要だ」そう判断し、3ヶ月という短い期間でしたが、別々の道を選ぶことになりました。

そして、改めて一人で「力丸公認会計士事務所」を開業しました。
状況は厳しかったですね。お客様はゼロ、会計士の資格はあれど「税務」に関しては知識も実務経験もゼロ。手元にあるのは、「借金」と「会計士」の資格だけ。監査法人での経験はあっても、「税理士」としての武器は何も持っていない状態でした。

でも、後がないからこそ腹が据わりました。
「知識や経験がないなら、お客様への『向き合い方』と『行動量』だけは誰にも負けないようにしよう」と決めたんです。

具体的に掲げた目標は「3年で顧問先60件」。そこからは、とにかく人に会いました。銀行員、保険の営業マン、不動産会社の方……経営者と接点がありそうな方には片っ端から会いに行き、「何かあったらすぐ動きます」「どんな相談でも乗ります」と頭を下げ続けました。名刺交換をした方には定期的に連絡を取り、自分ができることを提供し続けました。

泥臭い営業でしたが、そうやって一つひとつ信頼を積み重ねていった結果、3年後には目標を上回る70件のお客様と契約することができました。あの時、知識がない分、必死でお客様の話を聞き、即レス・即対応を徹底したこと。それが、今の当事務所の「顧客対応の原点」になっています。

力丸公認会計士事務所のエントランス
「試算表の説明」では終わらない。経営者の意思決定を支え、未来のキャッシュを生み出す月次ミーティング

インタビュワー:具体的に現在提供されているサービスについて伺わせてください。多くの経営者が、税理士との面談に対して「毎月、過去の数字(試算表)の説明を受けるだけ」というマンネリを感じているケースが少なくありません。 力丸先生の事務所では、経営者の「相談相手」として、どのような対話やミーティングを行っているのでしょうか?

力丸:

おっしゃる通り、単に「先月の売上はこうでした、経費はこうでした」と説明するだけのミーティングなら、経営者にとっては退屈な時間でしかありませんよね。だって、現場にいる社長が一番肌感覚で分かっていることですから(笑)。

私たちが提供したい価値は、過去の確認ではなく、「未来をどう作るか」という作戦会議です。その根底にあるのは、私自身が経験した、そして多くの社長が抱えている「経営者は孤独である」という事実です。最終決定は一人で下さなければならないけれど、その過程で利害関係なく本音で相談できる相手は驚くほど少ない。だからこそ、私たちはその「壁打ち相手」になりたいんです。

私たちの月次ミーティングは、大きく3つのステップで進みます。まずは「情報収集」です。数字には表れない現場の空気感、従業員の様子、社長が今気になっている悩みなどを徹底的にヒアリングします。次に「ゴールの共有」。経営理念やビジョンという「あるべき姿」と、現状の数字とのギャップを確認します。そして最後に「センターピンの見極め」です。ボウリングのセンターピンのように、そこさえ倒せば他の課題も連動して解決するような、最も重要な経営課題(KPI)を特定し、来月までの行動計画に落とし込みます。

打ち合わせ中の様子

インタビュワー:なるほど、「過去の答え合わせ」ではなく、「未来へのギャップを埋めるための作戦会議」なんですね。 一般的な会計事務所では、そこまで踏み込んだ話は「年1回の決算時」や「何かあった時」になりがちですが、先生はこれを「毎月」行うことにこだわっていらっしゃいます。その頻度には何か特別な意図があるのでしょうか?

力丸:

はい、「毎月」であることには決定的な意味があります。それは情報の「鮮度」です。

今のビジネス環境は変化のスピードが凄まじいですよね。2ヶ月に1回や、3ヶ月に1回の面談では、もう情報が古すぎて経営判断に使えないんです。「2ヶ月前の課題」を議論しても、現場はもう次のフェーズに進んでしまっていますから。毎月顔を合わせ、鮮度の高い数字と現場の情報を突き合わせるからこそ、「今、この瞬間に打つべき手」が見えてきます。

私たちが目指しているのは、経営者が「来月のミーティングが待ち遠しい」と思ってくれるような時間です。「先生と話して頭が整理された」「やるべきことが明確になった」と言っていただけるのが、我々にとって一番のやりがいですね。私たちは「未来のキャッシュを生み出すための投資」として、顧問料をいただいていると考えています。

年商数億〜10億円企業の「成長の壁」を突破する。単なる税務代行ではなく、経営の「センターピン」を見極める

インタビュワー:「毎月会って、未来の作戦会議をする」。非常に魅力的なアプローチですが、逆に言えば、すべての企業にとってそれが最適解とは限らないようにも感じます。例えば、現状維持を望む企業や、まだ規模が小さい企業にとってはオーバースペックになる可能性もありますよね。 力丸事務所のサービスが最もフィットする、あるいは先生が特に支援したいと考えているのは、どのようなステージの企業なのでしょうか?

力丸:

おっしゃる通り、私たちの強みが最大限に活きるのは、明確に「成長したい」という意志を持っている企業です。具体的には、大きく2つのゾーンのお客様が多いですね。

一つは、年商5,000万円から3億円規模の企業です。
ここはまさに「成長痛」を感じ始める時期です。社長のマンパワーだけでは回らなくなり、人を雇い、設備投資をし……とアクセルを踏む段階。ここでは「資金調達」や「キャッシュフロー経営」の支援がクリティカルに効いてきます。「攻めるために、今いくら借りて、どう投資すべきか」を一緒に設計します。

もう一つは、年商5億円から10億円、あるいはそれ以上の規模の企業です。
地域や業界でトップシェアを争うレベルになると、課題は「個」から「組織」へとシフトします。社長の勘と度胸だけでなく、しっかりとした「予実管理(予算と実績の管理)」や、組織図の見直し、部門別の採算管理といった仕組み作りが必要になります。いわゆる「年商10億の壁」を突破するための、組織的な経営参謀としての役割ですね。

インタビュワー:なるほど。「3億の壁」「10億の壁」といった成長の節目ごとの課題に対して、財務と組織の両面からメスを入れていくわけですね。 お話を伺っていると、個人の確定申告や相続税といった分野よりも、かなり「法人」の経営支援に特化されている印象を受けます。総合的なデパート型ではなく、あえて専門店化されているのには理由があるのでしょうか?

力丸:

はい、そこは戦略的に「選択と集中」を行っています。
現在は売上の9割以上が法人のお客様です。個人の確定申告や資産税(相続など)も対応は可能ですが、積極的に拡大しようとは考えていません。

理由は2つあります。一つは「顧客への価値提供」の観点。
私たちのような30名規模の事務所が、あれもこれもと手を出して全て中途半端になるよりは、「法人の成長支援なら力丸事務所が一番だ」と言っていただけるよう、リソースを集中させた方が圧倒的に高い付加価値を提供できると考えたからです。

もう一つは「スタッフのキャリア」の観点です。
繁忙期だけの入力作業や、単発の相続案件に追われるのではなく、継続的に企業の成長に関わり、経営者と深い対話ができるスキルを身につけてほしい。それがスタッフ自身の市場価値を高め、仕事のやりがいにも繋がると信じているからです。

インタビュワー:非常に合理的で、かつ事務所のビジョンが一貫していますね。 ただ、そうすると「これから起業する人」や「まだ売上が立っていないスタートアップ」にとっては、少し敷居が高い事務所になってしまうのでしょうか?

力丸:

いえ、そこは誤解のないようにお伝えしたいのですが、私は「創業支援」には並々ならぬ情熱を持っています。先程もお話しした通り、私自身が金なし・コネなしのどん底からスタートしましたから、創業期の不安や孤独は痛いほど分かります。だからこそ、これからのチャレンジャーを応援したいんです。

実際に、創業融資のサポートや、会社設立直後の立ち上げ支援は数多く手がけていますし、今後は「創業塾」のような形で、志ある起業家を育てる場にももっと力を入れていきたいと考えています。「今は小さくても、将来こうなりたい」という熱い想いがある経営者であれば、規模に関わらず全力で伴走しますよ。

打ち合わせ中の様子
「代えのきかない存在」であり続けるために。AI時代だからこそ追求する、人間味と組織の豊かさ

インタビュワー:最後に、これからの展望についてお聞かせください。どのような組織を目指し、どのような価値を提供し続けようと考えていらっしゃるのでしょうか?

力丸:

まず、昨今のAIの進化は驚異的です。事務処理のスピードや正確性では、人間はもうAIには勝てません。当事務所でも効率化のためのツールは積極的に導入しています。 ですが、だからこそ私たちは「逆張り」の戦略をとっています。AIが進化すればするほど、逆に「人間味」や「属人性」の価値が高まると確信しているからです。

経営者が本当に求めているのは、正解のデータだけではありません。「この苦しい局面でどう決断すべきか」という悩みに対する共感だったり、「先生と話すと元気が湧いてくる」という熱量だったりします。「あなたに会いたい」「毎月のミーティングが楽しみだ」。そう言っていただけるような、AIには絶対に代替できない「感情のあるコミュニケーション」こそが、これからの私たちの最大の武器になります。

そのために、組織としては「直近3年で50名体制」を目指しています。ただ数を増やしたいわけではありません。これまでは私個人のトップダウンで引っ張ってきましたが、これからは組織そのものに「引力」を持たせたいんです。魅力的な人材が集まり、切磋琢磨し、クライアントに最高のサービスを提供する。その結果として、スタッフ自身も「高い給与」「時間的余裕」「人生の選択肢」といった豊かさを手に入れられる。「クライアントの圧倒的満足」と「スタッフの最高の人生」。この二つを高い次元で両立させる組織を作ることが、今の私の最大の目標ですね。

打ち合わせ中の様子

インタビュワー:「AI時代だからこそ、人間力で勝負する」。そして、関わる人すべての人生を豊かにしたいという先生の温かい想いが、組織の原動力になっているのですね。 それでは最後に、この記事を読んでいる経営者の皆様へメッセージをお願いします。

力丸:

はい。世の中には素晴らしい会計事務所がたくさんあります。相性もあるでしょう。ただ、もしあなたが「会社をもっと成長させたい」「現状を打破したい」と強く願っているなら、そして「一人で悩むのではなく、熱量を持って伴走してくれるパートナーが欲しい」と考えているなら、ぜひ一度私たちとお話しさせてください。

私たちは、単なる事務代行屋ではありません。あなたの会社の未来を一緒に描き、泥臭く、時に熱く議論を交わしながら、目標達成に向けて走り続ける「チームメイト」です。経営という終わりのない旅路において、安心して背中を預けられる存在になることをお約束します。成長意欲あふれる経営者の皆様と出会い、共に刺激し合いながら、新しい景色を見に行けることを楽しみにしています。

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