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渋谷で美容業界一番の女性税理士へ——税理士法人支店長を経て独立、サロン・飲食店の創業から多店舗展開まで伴走する秋野彰子税理士事務所

渋谷で美容業界一番の女性税理士へ——税理士法人支店長を経て独立、サロン・飲食店の創業から多店舗展開まで伴走する秋野彰子税理士事務所

秋野 彰子(あきの しょうこ):秋野彰子税理士事務所 代表/税理士

神奈川県横浜市出身、立教大学経済学部経営学科卒業。個人税理士事務所・中小企業で税務・会計の実務経験を積み、税理士法人では支店長として約10名のスタッフのマネジメントと多数の税務調査対応を担う。2025年10月、東京・渋谷に秋野彰子税理士事務所を開業。「数字の先に、”人の想い”を。」を掲げ、美容サロン・飲食店の創業支援・多店舗展開支援を軸に、法人約50社・個人約20名(スポット対応を含めると約50名)の顧問先を支える。趣味はゴルフ・ジム・ピアノ・ウイスキー。

法人50社・個人50名を支える開業1年目——渋谷から北海道まで広がる顧問先

まず、事務所の体制から伺えますか。

秋野:
税理士は私1人で、そのほかに3名のスタッフで運営しています。窓口はすべて私が担当していて、税理士試験の勉強中の方から、長年の経験がある方まで、幅広いメンバーと一緒にやっています。

お客様は今どのくらいいらっしゃるのですか。

秋野:
法人が50社ほど、個人のお客様は顧問の方が20名ほどで、スポットで対応する方を含めると50名ほどになります。ありがたいことに、開業した際に大学の先輩方や税理士仲間からのご紹介で一気にお声がけをいただいたので、スタートとしては比較的スムーズにお客様が増えていきました。次のステップとして、正社員を採用して私以外にも窓口を任せられる方を育てていきたいと考えていて、そのためにもさらに顧客の拡大を進めているところです。

この規模を4名で回すのは大変ではありませんか。

秋野:
AIを取り入れて、入力作業はできるだけ自動化しています。自動で入力されたものを私がチェックし、どうしても手で入力しなければいけないものはスタッフに任せる体制です。私自身は入力作業ではなく、税務相談や財務の相談といった、より付加価値の高い窓口に集中したいと考えています。

お客様のエリアや規模感に傾向はありますか。

秋野:
渋谷区を中心とした都心のお客様が多いのですが、実は北海道のお客様もいらっしゃいますし、群馬の方もいらっしゃいます。今はオンラインで何でもできますから、エリアは特に絞っていません。規模も幅広くて、ご紹介でお付き合いが始まった年商10億円近い法人から、年商1,000万円前後の個人事業主の方まで対応しています。

開業の場所に渋谷を選ばれたのはなぜですか。

秋野:
ターミナル駅なのでアクセスが良いことが大きいです。お客様にお越しいただく場合に「この路線でないと行けない」という場所よりも来やすいですし、横浜方面、埼玉方面、千葉方面からも乗り入れがあって集客の幅が広がります。やはり中心となる渋谷でやりたいという想いがありました。
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支店長からの独立——原点は「お客様を守る女性税理士」への憧れ

独立前は税理士法人で支店長をされていたそうですね。

秋野:
はい。1つの支店を任されて、10名ほどのスタッフのマネジメントをしていました。日々の税務相談や申告業務はもちろん、税務調査への対応など、幅広い業務を経験させていただきました。個人事業主の方から法人のお客様まで、さまざまな業種や事業規模の経営者の方と接する機会に恵まれ、それぞれが抱える悩みや、事業の状況に応じた支援のあり方を学ぶことができました。

そこから独立を決意されたきっかけは何だったのでしょうか。

秋野:
そもそも私が税理士になったきっかけは、実話を基にしたとされる、一人の女性税理士がお客様を守るために奮闘する物語を読んだことでした。その姿を見て「かっこいい」と思って税理士になったんです。税理士法人では本当に多くの経験をさせていただき、税理士としての土台を築くことができました。一方で、経験を重ねる中で、もっとお客様一人ひとりとじっくり向き合い、その方に寄り添いながら長く伴走できる仕事がしたいという思いが、少しずつ強くなっていきました。

今年50歳という節目を迎え、これからの人生を考えたときに、税理士を目指した原点である「お客様に寄り添う税理士」として仕事をしていきたいと思い、独立を決意しました。

支店長時代のご経験で、今に活きていると感じる部分はどこですか。

秋野:
一番は税務調査です。さまざまな業種・規模のお客様の税務調査を数多く経験させていただきました。個人事業主の方から法人まで幅広く対応した経験は、現在のお客様へのアドバイスにも活きています。また、税理士法人では多くの案件に携わる機会があり、税務だけでなく経営者の考え方や事業の成長過程を学ばせていただいたことも、大きな財産になっています。
美容サロン・飲食店への特化——女性起業家と多店舗展開を共に歩む楽しさ

美容サロン・飲食店への特化は、どのように決められたのですか。

秋野:
税理士はたくさんいますから、特化していないと強みが活きないと考えていました。前の事務所の支店も実は渋谷にあって、美容師さんやネイリストさん、サロン、飲食店のお客様が非常に多かったんです。私も管理職になるまでは自分で対応していて、女性起業家の方と一緒に仕事をするのがとても楽しかった。一人の美容師さんが多店舗のオーナーになっていく過程を一緒に伴走できたことが、一番充実していた経験でした。私自身、美容が好きだということもあります。

ほかに特化の候補はあったのですか。

秋野:
不動産のお客様も実際にいらっしゃいますし、エンタメ関係の方も多かったので候補には挙がりました。ただ、対象が限定的になるよりは広く「美容」を打ち出したほうがいいと考えましたし、女性が一人で渋谷でやっている事務所というイメージにも合っていると思い、美容に特化することにしました。
創業融資と補助金のリアル——「申請すればもらえる」ではない

店舗ビジネスの創業支援では、どんなサポートを重視されていますか。

秋野:
店舗型のビジネスはまず資金が必要になるので、資金調達のサポートが欠かせません。多くの方が個人事業主から法人成りして事業を大きくしていくので、その過程でしっかりと資金調達をして、補助金も組み入れていきます。最初は赤字が出る中で黒字化していくためには資金の余裕が必要ですから、資金繰りのサポートと、事業計画を作っていただいてそこにテコ入れをするような支援に力を入れています。

補助金は「長いスパンで考える必要がある」そうですね。

秋野:
補助金は申請すればもらえるものだと思っている方が多いのですが、実際には採択される計画書を作って選ばれなければいけません。しかも、採択されてからお金を使う必要があり、国からの交付までは一度自分の持ち出しで支払うことになります。先に機材を買ってしまってから「補助金をお願いします」では通らないんです。だからこそ融資を並行して確保しておかないと、交付までたどり着けません。うちは補助金・助成金を専門とする社労士の先生と提携しているので、タッグを組んで対応しています。

法人設立の段階から相談できるのでしょうか。

秋野:
はい。司法書士の先生と提携しているので、法人設立の際の株主構成や資本金、役員報酬の設定といった、最初は分からないことだらけの部分から一緒に考えます。社会保険の手続きが分からないという方がほとんどなので、そういった面のサポートにも力を入れています。
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多店舗展開の壁を越える——地銀との関係づくりと財務分析

1店舗目と、多店舗展開のフェーズでは、経営者が向き合うものはどう変わりますか。

秋野:
数字ももちろんですが、多店舗展開で大事になるのは金融機関とのお付き合いの仕方です。最初は皆さん日本政策金融公庫を使いますが、公庫だけでは借入の限度額があり、追加融資も受けにくくなります。そこで、地方銀行などでメインバンクを作っていくことをお勧めしています。地銀とお付き合いを続けて信用がつくと、保証協会を入れずに直接借りられるようにもなり、次の店舗を出すときに必ず役に立ちます。例えば3,000万円必要なら、公庫と地銀で1,500万円ずつ調達するといった形です。

そのために必要になるのが財務分析だと。

秋野:
そうです。実は最近、財務分析が楽しくて大好きなんです。同じ損益でも、貸借対照表や損益計算書のどこにどう表示するかで、銀行側の評価は変わってきます。銀行は自己資本比率などの指標を機械的に審査していて、審査基準も銀行ごとに違います。ですから、クリアしたい基準を目指して財務諸表を適切に整えていくことを、多店舗展開のお客様にはお勧めしています。

数字以外の相談もありますか。

秋野:
実は多いのが「人」のご相談です。経営そのものなので決定権は社長にありますが、美容業界は業務委託契約が多い業界である一方、多店舗展開で成功されているのは、きちんと雇用して社会保険や福利厚生を充実させ、グループとして人を育てている方だと感じています。かつては独立してお客様を持って出てしまう業界でしたが、最近は変わってきました。毎月の面談では数字の結果だけでなく動向を伺うので、そうした話は必ず出てきます。同じ業界のお客様が多いからこそ「他のサロンではこうです」という一般的な傾向をお伝えできるのも、特化の強みだと思います。
税務調査への備え——「数字の根拠を説明できる状態」をつくる

多数の税務調査対応のご経験から、店舗経営者が日頃から備えておくべきことを教えてください。

秋野:
一番大事なのは、業務委託契約書をはじめとした契約書をしっかり作って、エビデンスになる書類を保管しておくことです。事務所のコラムでも詳しく書いているのですが、税務調査はランダムに来るわけではなく、売上や経費の不自然な変動、同業他社との数値の乖離、SNSでの発信と申告内容の矛盾といったきっかけで選ばれます。調査官が重視するのは通帳の流れと説明責任で、決算月前後の売上・仕入の期ズレなどは必ず見られます。数字の根拠を自分の言葉で説明できる状態を作っておくこと、その基本の徹底が最強の防御になります。
「数字の先に、”人の想い”を。」——渋谷で美容業界一番の女性税理士へ

「話しやすい・分かりやすい」をモットーにされていますが、経営者との対話で心がけていることはありますか。

秋野:
最後まで話を聞くことです。これがなかなか難しくて、私もつい「それはこうですよ」と話を挟みたくなってしまうんです。でも、人は話を聞いてもらうことで信頼関係ができると思っています。途中で口を挟みたくなっても我慢して、相手の話を最後まで聞いて、社長が今何を求めていて、何をしたいのかを聞き出す。このヒアリングを間違えると、的外れな提案をしてしまいます。ここには一番時間をかけるべきだと考えています。以前の事務所で社員教育としてコーチングを学んだ経験があるので、それを活かすように心がけています。

他士業との連携も大切にされていますね。

秋野:
経営をしていると、いきなりトラブルが起きて弁護士に相談しなければいけなくなったり、補助金をやりたいけれど誰を信用していいのか分からなかったり、様々なテーマが出てきます。世の中には良い方ばかりではありませんから、私が信頼できる専門家をご紹介できる体制を整えています。そこで契約しなくてもいいんです。相場感を知っていただくだけでもいい。解決の糸口になるきっかけをお客様に提供できる体制を整えておくことが、一番のサービスになると思って大事にしています。

キャッチコピーの「数字の先に、”人の想い”を。」には、どんな想いを込めていますか。

秋野:
数字だけではなくて、パートナーとして一緒に伴走していきますという気持ちです。申告書を作るだけではなく、社長とその会社の目的を達成するために一緒に走っていく。そういう想いを込めています。

最後に、事務所としての今後の展望を聞かせてください。

秋野:
法人化しようとは考えていません。目指しているのは、渋谷で美容業界を専門とする一番の女性税理士になることです。何をもって一番かと言えば、事業が成功なさったお客様から「先生と一緒にやってよかった」という言葉をいただけたときだと思っています。先日、お客様から機会をいただいて、美容業界の方向けのセミナーで1時間ほど、節税や法人化についてお話ししました。とても楽しかったですし、こうした活動もこれから広げていきたいと思っています。
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取材後記

「最後まで話を聞く」。シンプルな言葉ですが、何十回もの税務調査を戦い、10名の組織を率いてきた方がたどり着いた結論として聞くと、重みがまるで違います。取材中も、こちらの質問の意図を丁寧にくみ取ってから言葉を選ぶ姿が印象的で、「話しやすい・分かりやすい」というモットーがそのまま人柄に表れている方でした。

お客様と向き合う時間をもっと増やしたい——その原点が、美容サロンや飲食店の創業者と同じ「開業1年目」という立場で伴走している今と重なります。補助金の持ち出しリスク、地銀とのメインバンクづくり、業務委託から雇用への転換。店舗経営のリアルを知り尽くした具体的なアドバイスの数々は、これから開業する方にこそ届いてほしい内容です。

渋谷で美容サロン・飲食店の開業や多店舗展開を考えている方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。数字の先にある想いまで、最後まで聞いてくれるはずです。

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