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税務・労務・資金調達からAI実装まで、ひとつのハブに——分断されたバックオフィスを統合する、グループ約100名・5拠点の事務所

税務・労務・資金調達からAI実装まで、ひとつのハブに——分断されたバックオフィスを統合する、グループ約100名・5拠点の事務所

峯崎 悠仁(みねざき はるひと):税理士法人クラウドパートナーズ 社員税理士

IT企業の営業職を経て、2020年に税理士法人クラウドパートナーズの前身であるユアクラウド会計事務所へ入社。2021年に同社で男性社員初の育児休業を取得し、2025年4月に税理士登録を完了。現在は社員税理士として、顧客担当・チームマネジメント・法人運営までを担っている。

グループ約100名・5拠点へ——「自分らしく自由に働ける社会」を掲げる事務所の現在地

Q:まずは、税理士法人クラウドパートナーズの現在の体制とお客様の傾向を教えてください。

峯崎:
はい。グループは大きく4法人で構成されていまして、一番大きいのが税理士法人クラウドパートナーズで70名規模、続いて社労士法人が10名規模です。さらに株式会社クラウドパートナーズが10名規模で、コンサルティング・アドバイザリー・融資のご支援といった領域を担当しています。これに加えて、最近株式会社AIパートナーズという法人を新たに位置づけて、グループ内で活用してきたAI関連の業務をこちらに集約しています。グループ全体ではほぼ100名規模といったところです。

拠点は東京の丸の内と渋谷、新宿、それから札幌、大阪の5拠点に広がっています。ただ、率直に申し上げると、ここまで拠点を増やしてきたのはそんなに戦略的にやってきたわけではないんですよ。一緒に活躍してくれていたメンバーの中に「この地域で働きたい」と言ってくれた方がいて、会社のほうで「いいね!」と応えていった結果、今の体制になった、という流れになります。
税理士法人クラウドパートナーズ

Q:お客様の業種や規模感はいかがですか。

峯崎:
多様なのが特徴ではあるのですが、特に多いのはIT情報通信系サービス業の2つです。規模で言うと、小規模の法人様や個人事業主様がボリュームゾーンになりますが、ベンチャー企業様から上場企業関連会社様まで、フェーズも幅広くご支援させていただいています。サービス業のお客様では、医療・福祉系など、会計税務だけでなく労務まで含めた一貫したバックオフィス支援へのニーズが大きいお客様から、社労士法人と連携してトータルサポートできる点を評価していただいていると感じています。お客様との接点は、Webからのお問い合わせが大部分ですが、最近は既存のお客様からご紹介をいただく形が増えてきました。
2016年、クラウドに特化して始まった——監査法人・メガバンク出身の代表が描いた「本質的な税務サービス」

Q:事務所の成り立ちについて伺ってもよろしいですか。

峯崎:
はい。今は税理士法人になっていますが、もともとは代表税理士の村井が2016年に独立して、税理士事務所としてスタートしたところが始まりです。村井はもともと監査法人・メガバンクで実務を積んできた経歴がありまして、その経験を踏まえて、freeeやマネーフォワードといったクラウド会計をご活用されているお客様に特化した事務所を立ち上げたいという思いから始まっています。

従来の税理士事務所さんですと、お客様のところに直接ご訪問して膝を突き合わせて、というスタイルが伝統的にあって、もちろんそこには良さがあると思います。一方で、お客様側からするとオンラインでも十分というケースも増えていますし、直接お伺いするとそのコストはどこかで料金に乗ってきてしまうわけです。お客様にとって本質的ではないところでコストがかかるのを避けて、ITとクラウドを活用しながら、本質的な税務業務を提供したい——そうした思いから、2016年に事務所を構えた、という経緯です。

Q:ここまで規模が大きくなった転機は、どのあたりにあったのでしょうか。

峯崎:
私が入社したのは2020年で、当時はまだ10名弱の事務所でした。ですので入社前後の時期を見ていた身としては、シームレスに、自然に大きくなってきたという感覚があります。外部要因としてコロナの時期が重なったのは大きかったですが、クラウド会計を活用してお客様にサービスをお届けするという大きなパラダイムシフトが社会に起きていた時期に上手く成長が重なったのかなと思います。

当時はまだ、クラウド会計でオンライン対応をメインにサービスをご提供する事務所は少なかった記憶があります。それが2020年頃から、世の中の流れを受けてお客様側のニーズとして一気に大きくなっていって、もともとご提供していたサービスが、ちょうど時代にマッチした結果として、グループ全体で大きく伸びていきました。社名のほうも、最初はユアクラウド会計事務所、法人化のタイミングでクラウドフォーカス、そして現在の税理士法人クラウドパートナーズへと変遷してきていますが、“クラウド”という一語だけはずっと残してきている——これは結構象徴的だな、と個人的に感じています。
決算・申告にとどまらない伴走——IPO・M&A・事業承継・インボイス、そして「AIコンシェルジュ」へ

Q:法人としての強みやサービスの幅についても、伺ってよろしいですか。

峯崎:
はい。いわゆる法人の決算・申告業務だけにとどまらず、インボイス対応や事業承継、M&A、それからIPO支援まで——フェーズや経営課題に応じてご支援できる体制を整えています。先ほど申し上げた通り、様々なフェーズのお客様に対して、各フェーズで必要になるテーマに合わせて、税理士法人・社労士法人・株式会社の各機能を組み合わせてお応えしていく、という形です。

Q:単独の税理士事務所さんではなく、グループとして全体のバックオフィスを見ていらっしゃる、というイメージでしょうか。

峯崎:
そうですね。税務・労務・資金調達やBPO、それから今後のAI実装までを、ひとつのハブに集約していくという方向で、グループ全体の機能を整えてきました。お客様にとっては、これまでバラバラに依頼されていたバックオフィスの相談を、一つの窓口でまとめて伴走できる、というのが弊社をご利用いただくメリットの一つになっているかと思います。

Q:最近サイトをリニューアルされたタイミングで、AI周りのツールも公開されていらっしゃいますよね。

峯崎:
おー、見つけていただいてありがとうございます。ちょうど新サイトに合わせて、専門家監修の「AIコンシェルジュ」や便利ツール群を無料で公開していまして、24時間ご相談いただける入り口として位置づけています。AIによる自動提案も組み合わせていますので、まずはお気軽にお試しいただける形にしています。いきなり顧問契約というよりも、まずはツールやコンシェルジュから接点を持っていただいて、必要に応じて私たちがしっかりお応えしていく——そんな流れも作っていきたいな、と考えています。
IT営業から税理士へ——「場所に囚われない働き方」と「手に職」を求めた転身

Q:峯崎さんご自身のキャリアについても伺いたいのですが、もともとはIT企業の営業をされていたのですよね。

峯崎:
はい。前職ではITセキュリティ系のソリューションや製品を扱う営業をしていました。当時はちょうどお客様側でも、オンプレミスのメインフレームやサーバーから、AWSといったクラウド基盤に移行されている時期でして、お客様も拠点に縛られないビジネスへ移っていく中で、セキュリティ業界も大きな動きがあった、という時代背景です。

営業の仕事自体もとても好きで、6年ほど続けていましたが、家庭環境の変化をきっかけに大きく二つのことを軸に置きたい、と考えるようになりまして、一つは「場所に囚われない働き方」、もう一つは「手に職を持ちたい」ということです。何があっても、どこにいても対応できる選択肢を残しておきたい——そんな気持ちが強くありました。今思えば、当時は税理士という職業への理解もまだ浅くて、「税理士なら何とかなるだろう」という、かなりざっくりした見立てだったところもあるのですが(笑)、その後1年ほど勉強の期間を経て、税理士業界に飛び込みました。

Q:未経験から会計業界に入られて、最初に苦労されたことはありましたか。

峯崎:
そうですね、会計税務の知識がそれまで全くなかったので、業界も全然違う中で、入社当初は知らないことだらけでした。特に印象的だったのは、税理士の勉強と実務の違いです。たとえば固定資産で機材を購入した、といったケースだと、勉強の世界では「耐用年数は何年です」という形で問題が与えられますが、実務ではそもそも「この資産は何なのか、新規購入なのか、中古なのか、修理なのか」などという実態を、お客様に丁寧に伺っていかないと処理が決まらないんですよね。「事実が何なのか」をお客様にきちんと伺いながら見ていくスタイルは、勉強の段階で想像していたよりもずっと近距離で、人と人との対話が必要な業界だな、と感じました。

一方で、営業時代の経験はかなり活きていると感じています。お客様にご期待いただく部分をご提供しつつ、そこからもう少し、プラスアルファをご提供できると喜んでいただける——その本質は、業界が変わっても全く同じだなと思います。

数ある事務所の中で当社を選んだ決め手は、応募する前から意識していた「クラウドに特化していること」という一点でした。先ほどお聞きいただきましたが、前職のIT営業時代、ちょうど「クラウド」というキーワードが流行った時期で、「皆さんクラウドクラウドって言ってるな、時代はクラウドなのか」と感じていたんです。今の生成AIに少し似ているかもしれません。事務所名に”クラウド”と入っていたところを見て、本当に安直なのですが「あ、ここが1番良さそうだ」と思って、その勢いでエントリーした——というのが正直なところです。今振り返れば、物理的な場所に縛られず、お客様にとって本質的なところに集中していく、コスパも良く——そういう意味が当社の”クラウド”には込められているのだろうな、と腹落ちしています。
freee × 生成AI × ナレッジの構造化——「コスパの良さ」の正体

Q:お客様目線で見たときに、クラウドパートナーズさんの特徴をどう表現されますか。

峯崎:
そうですね。我々の場合、例えば生成AIが流行する前から、自動化というキーワードでお客様の「業務効率化」に寄り添ってきたところが、独自の歩みだったかな、と思っています。たとえばfreeeやマネーフォワードといったクラウド会計の場合、一番最初は銀行の明細をAPIで自動取得できるところから始まりました。通帳からすべてを手入力しなくて良くなった、という意味での自動化ですね。そこからさらに自動登録のルールマッチングを使って、入ってきた明細を効率よく仕訳していく、という流れのご支援があります。スモールビジネスのお客様が、なるべく楽に、効率的にクラウド会計を使いこなせるようにご支援する——ここが我々が最初から大切にしてきた部分です。

生成AIについては、業界として気をつけなければいけないところもかなりあると感じていまして、お客様の大切なデータを扱うことになるので、アクセルとブレーキの両方を最大限踏みながら活用しているという感覚です。具体的な業務活用としては、会計レビューの自動化、申告書レビューの自動化、それから社内ナレッジの構造的な管理といった領域で進めています。社内ナレッジというのは、大きくは税務のナレッジ社内ルールの二つで、これらをAIで構造的に管理することで、メンバー間で素早く参照できるようにしています。

Q:他の事務所さんと比べたときの違いを、一言で表すとどうなりますか。

峯崎:
個人的には、「コスパが良い」という言い方をすることが多いです。無駄にコストがかかる部分は最大限省く——一方で、削れるところはしっかり削るけれども、お客様にとって大事な部分にはきちんとコストをかけて応える——その両方を意図的に置いているのが、私たちのスタイルです。たとえば対面でのご訪問は基本的にはなく、オンラインでのミーティングや日々のやり取りで必要なサービスをお届けしますが、お客様からのお悩みに寄り添えるように、ご質問やご相談には、営業日ベースで原則24時間以内にご回答やご返信をする、というのもその一例です。
税理士法人クラウドパートナーズ
男性社員の育休第1号——「自分らしく自由に働ける社会」が社風として息づくまで

Q:働き方やスタッフの皆さんの様子についても伺ってよろしいですか。

峯崎:
はい。弊社は「すべての人が自分らしく自由に働ける社会を作る」というミッションを掲げています。社内的にも、その裏返しとして、メンバーがやりたいように働ける環境を提供できるよう、いろいろな仕組みを整えています。先ほどの拠点の話もそうで、メンバーの「この地域でやりたい」という声に会社が応えてきた結果が、今の5拠点体制なんです。

実は私自身も、当社で男性社員として初めて育休を取得した第1号になっています。2021年のことで、当時はまだ「男性が育休を取る」ということが、世の中的にも今ほど一般的ではなかった時期だったかと思いますが、社内的には「全然いいよ」という雰囲気で送り出してもらえました。「自分らしく自由に」というミッションが、制度や日常の判断にちゃんと染み込んでいるな、と当事者として感じた出来事です。

採用は基本的に中途採用がメインで、業界経験は問わない形です。私のように全く違う業界から来たメンバーもいれば、税理士を目指して勉強中のメンバーや、そうでないメンバーも混在しています。働き方についても、可能な限り自由で、出社が好きなメンバーは出社、リモートが好きなメンバーはリモートを選べる、フルリモートも可能な体制になっています。私自身は半々くらいの割合で、いいとこ取りをさせてもらっています。
「規模の拡大」と「生産性の向上」を両立——スモールビジネスの本業集中を支えるパートナーとして

Q:これからクラウドパートナーズさんとして、どんな組織を目指していかれますか。

峯崎:
今は大きく二つの軸を置いています。一つは質・量両面での規模の拡大、もう一つは生産性の向上です。これらは目標というよりは手段に近いですが、これらを両立して回していくことで、お客様には質の高いサービスをより安価にお届けでき、メンバーには楽しく働いてもらえる状態を常に目指したい、という思いがあります。持続的に成長していくためには、この両輪が必要だと考えています。いわゆる中期経営計画のような「カッコよく決まったもの」というのは作っていなくて、1年単位の事業計画というか、方向性をメンバーで共有しながら運営している形ではあるのですが、おかげさまでここまで大きくなってこられているのは本当にありがたいな、と感じています。

Q:峯崎さんご個人としては、どんな税理士でありたい、というイメージはありますか。

峯崎:
個人的にずっと持っているのが、「知ったかぶりをしない税理士でありたい」ということです。この業界、常に勉強が必要で、知らないこともどんどん出てきます。だからこそ、「分かった気になる」のが一番怖いな、と感じていまして。お客様に対してはもちろんプロフェッショナルとしてしっかり向き合うのですが、「なんでも知っているふり」はしないように、いつでも「分からないことは分からない」と言えるスタンスを大事にしながら、日々勉強しつつお役に立っていきたい、と思っています。

現在は社員税理士として、お客様の担当も今でも数社残っていますし、一緒にやってくれているチームのマネージャーとして実務のマネジメントも担当し、加えて全体の経営戦略や法人運営にも関わっています。私個人で持っているお客様は数えるほどになってきましたが、チーム全体では約10名で400~500事業者様ほどのご支援をさせていただいていて、freeeやマネーフォワードをご活用いただいているスモールビジネスのお客様に対して、引き続きしっかり寄り添える体制で運営していきたい、と感じています。

Q:最後に、税理士を探していらっしゃる経営者の方へ、メッセージをお願いします。

峯崎:
はい。特にスモールビジネスを営んでいらっしゃる経営者の皆様は、本当に日々お忙しいと思います。ご事業に邁進されていると、会計税務までは正直なかなか手が回らない——これはむしろ、ある意味で正しい姿だとも感じています。また、「freeeやマネーフォワードは契約したけど、何から手を付ければ良いのか分からない」というお声もよくいただきます。

弊社としては、まさにその最初のフェーズの経営者の皆様、会計税務の始めの一歩でお困りの皆様にこそ、お役に立ちたいと考えています。freeeやマネーフォワードといったクラウドツールに加えて、生成AIも組み合わせながら、お客様が本業に集中していただけるパートナーとして、全力でご支援していければと思っています。まずはAIコンシェルジュや便利ツールから気軽に試していただいて、必要に応じて私たちがしっかりお応えしていく——そんな入り口もご用意していますので、お気軽にお声がけいただけたら嬉しいです。

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税理士法人クラウドパートナーズは、クラウド会計(freee・マネーフォワード)を専門に、スタートアップから上場準備企業まであらゆる規模のお客様の会計・税務・労務・法務をワンストップで支援する、全国オンライン対応のプロフェッショナルファームです。

ユアクラウド会計事務所は、税理士法人クラウドパートナーズにより運営される、スモールビジネス事業者様向けに特化したクラウド会計専門事務所です。全国オンライン対応、月額1万円〜・決算料0円の明瞭料金にて、税務顧問から決算・確定申告までフルサポートいたします。

取材後記

「クラウドに特化していたから、本当に安直に、ここが一番いいと思って応募しました」——峯崎さんが、ご自身のキャリアの転機をこんな風に率直に振り返ってくださった瞬間が、取材を通じて一番印象に残っています。社名が”ユアクラウド会計事務所”から”クラウドフォーカス”、そして”クラウドパートナーズ”へと変わっても、”クラウド”という軸だけはぶれずに残り続けていた——選んだ場所と選ばれた場所の双方が、同じ軸を通して育ってきた歩みを見せていただいた気がしました。

そして、「拠点を増やしてきたのは、戦略的にやってきたわけではない」という一言や、峯崎さんご自身が2021年に男性社員として初の育休を取得していらっしゃるエピソードからは、「すべての人が自分らしく自由に働ける社会を作る」というミッションが、言葉ではなく日常として根を張っていることが、確かに伝わってきました。「分かった気になるのが一番怖い」「知ったかぶりをしない税理士でありたい」と、謙虚さを軸に置いていらっしゃる姿勢にも、同じ通底があるように感じます。

スモールビジネスを始めたばかりで、何から手を付けて良いか分からないという経営者の方、そして、自分らしく働きながら税理士としてのキャリアを積みたいとお考えの方には、ぜひ一度、税理士法人クラウドパートナーズの扉を叩いていただきたいと思います。

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