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資格保有率50%超を目指す、少数精鋭の専門家集団 –税理士法人タクセイドが「大手がやらない仕事」を引き受ける理由

資格保有率50%超を目指す、少数精鋭の専門家集団 –税理士法人タクセイドが「大手がやらない仕事」を引き受ける理由

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峯岸秀幸(みねぎし ひでゆき)|公認会計士・税理士 税理士法人タクセイド 代表社員

慶應義塾大学商学部卒業後、公認会計士試験に合格。太陽ASG監査法人で4年間、PwC税理士法人で2年間の実務経験を積み、その後父親が経営する会計事務所で約10年間勤務。2022年に独立開業し、2024年11月に「税理士法人タクセイド」へ商号変更。東京都新宿区西新宿を拠点に、公認会計士・税理士を含む12名体制で、中小企業から上場企業グループ、資産家まで約120グループの顧客を支援している。税理士法人に加えて経営コンサルティング会社も運営し、税務にとどまらない総合的な支援体制を構築中。

西新宿の12名体制、約120グループを支援

インタビュアー: まず、税理士法人タクセイドの概要を教えてください。

峯岸様:
東京の西新宿を拠点に、公認会計士・税理士を含む12名体制で運営しています。お客様はグループ単位で数えると約120グループ。年商3億〜50億円ほどの中小企業、上場企業やその子会社といった大規模企業、それから不動産オーナーを中心とした資産家の方々と、大きく3つの層にわたります。

税理士法人に加えて経営コンサルティング会社も運営していて、税務にとどまらない総合的な支援を目指しています。もともとは「峯岸秀幸会計事務所」として2022年に独立開業して、2024年11月に「税理士法人タクセイド」に商号変更しました。
幼稚園から決まっていた「会計士」への道──そして試験の壁

インタビュアー: 公認会計士を目指したきっかけを教えてください。

峯岸様:
父が公認会計士で会計事務所を経営していたので、その後を継ぐことしか考えたことがなかったんです。幼稚園のころからそう言っていた記憶があります。大学受験でも商学部と経済学部しか受けませんでした。慶應の商学部も、会計士になるならという安易な考えで選んだんです。

インタビュアー: 実は私も慶應の商学部出身で、だいぶ後輩になるんですが。1年生のころからCPAやTACに通い始める同級生も多い環境でしたよね。在学中に勉強を始めなかったのはなぜですか?

峯岸様:
大学に入ってから、会計士という仕事が多分好きじゃないということに気づいてしまったんです(笑)。でも、それ以外の選択肢を考えたこともなかった。大学の大半を勉強に投下しないといけない試験なのに、そんなモチベーションでは始められなくて。

3年生のときにゼミに入って、周りに会計士を目指している人がたくさんいたんですが、やはりやる気にならない。かといって就職活動をするわけにもいかない。最終的に、卒業後に本格的に勉強を始めました。

インタビュアー: 試験勉強はどうでしたか?

峯岸様:
正直に言うと、壮絶でした。まず、実はとんでもなく数学が苦手なんです。高校で赤点を取るタイプで、慶應の商学部も英語・日本史・小論文で入っているんですよ。数学を使わずに受験できる大学しか受けなかった。そういう人間が、数字の適性がある人たちが集まる公認会計士試験を受けるんですから、それは辛いですよね。

しかも、周りは能動的に会計士を選んで熱心に勉強している。私は消極的な理由で受けている。その温度差に馴染めなくて、スクールにも通えなくなりました。DVDの講義も見るのが辛くなって、最終的にはほとんど講義を受けずに、教科書の内容を全部頭に入れて答練を解けるようにするという非効率な勉強法でやっていました。人と話さなくて済むから、という理由で。

インタビュアー: それで合格できたんですか!

峯岸様:
簿記がとにかく嫌いで、問題を見ると吐き気がするようになってしまった時期がありました。精神的に相当追い込まれていたと思います。2回目までは短答式は通るのに論文が通らない。

転機は3回目の受験勉強中に、全答練(現 全国公開模試)で受験者全員に成績の返却と共に配付される成績上位者の順位表に名前が載ったんです。「今年で終わるかもしれない」と思えた瞬間から吐き気が収まって、ようやくまともに勉強できるようになりました
中堅監査法人からBig4へ──計算し尽くされた6年間の修行

インタビュアー: 合格後のキャリアについて教えてください。

峯岸様:
社会に出たのが2006年、26歳のときです。いずれ父の事務所に入ると決めていたので、限られた時間でなるべく多くの経験を積める場所を選びました。大手だと業務が細分化されがちですが、中堅の太陽ASG監査法人なら短期間で幅広い仕事ができる。そう考えて4年間勤務しました。

インタビュアー: その後PwCに移られた理由は?

峯岸様:
理由は2つあります。1つは、監査と税務は全く別の仕事なので、税務をちゃんとやってみたかったこと。ただ、転職活動をした時期がリーマンショックの直後だったんです。会計士が大量にリストラされている時代で、しかも私は税務未経験。最終的には運よく、PwCと創業間もない勢いのある事務所が内定をくださいました。PwCは伝統的に会計士の数が多い事務所だったので、面接してもらえたんだと思います。

もう1つの理由は、Big4で働いたことがないコンプレックスですね。会計士の8〜9割は最初にBig4に行く。自分にはその経験がなかった。一度は見てみたいという気持ちがあって、2年間在籍しました。これは自分にとって正解だったと思っています。

インタビュアー: その後、お父様の事務所で10年間勤務されて、2022年に独立されたんですね。

峯岸様:
はい。父の事務所ではプレイヤーとして中小企業の顧客を担当しながら、青山学院大学の大学院で税法の研究もしていました。専門性を高めたいという思いからです。

10年を経て、自分自身の力で事務所を立ち上げようと決意しました。独立前から本店と支店を分けて運営していて、支店側で自分の顧客を築いていたので、その基盤をもって独立する形になりました。
TAXAID──自分の名前を外し、専門家集団を目指す

インタビュアー: 2024年11月に「峯岸秀幸会計事務所」から「タクセイド」に商号変更されましたね。どんな意図がありましたか?

峯岸様:
早い段階から変えたいと思っていました。理由は明快で、自分の名前の事務所には、自分より優秀な人が入ってこないんです。自分の名前で仕事をしていると、お客様はずっと「峯岸のお客様」のまま。私と同等以上の能力を持つ人が「この事務所に入ろう」という気が起きない。それでは組織として成長できないと思いました。

インタビュアー: 「タクセイド」の由来についても教えてください。

峯岸様:
TAX(税)とAID(支援)の造語です。税の力でお客様を支援する、というシンプルな思いを込めています。税理士法人に加えて、タクセイドコンサルティングという株式会社も運営していて、税理士法上の業務は法人で、それ以外のコンサルティングは株式会社でという形で分けています。

インタビュアー: ホームページを拝見して、少数精鋭で優秀な方が多い印象を受けました。

峯岸様:
ありがたいことにそう思っていただけて嬉しいです。今の12名の内訳は、私が公認会計士・税理士、他に税理士・行政書士が1名、公認会計士・税理士が2名──この方々は兼業の形で在籍してくれています。それから税理士試験の勉強中の者が2名、行政書士に合格して宅建も持っているスタッフが1名、フルリモートの事務スタッフを含めて全体で12名です。

私と同じように青山学院大学の大学院で学んだメンバーもいますし、大学院に在籍中のスタッフもいます。大学院では条文の立法趣旨や理論的根拠から税法を研究しますから、実務で覚えるのとは土台の深さが違う。そういう人たちが集まっている。これからもそういう人を増やして、資格保有者が半数以上の事務所でありたいと考えています。
120グループの信頼を支える「節税より大事なもの」

インタビュアー: お客様の特徴を教えてください。

峯岸様:
大きく3つのグループがあります。1つ目は年商3億〜50億円ほどの中小企業。会計帳簿のチェックや経営者との対話を中心に、幅広く支援しています。2つ目は会計監査人を設置しているような大規模企業──上場会社やその子会社、金融関係の会社、非上場でも規模が非常に大きい会社ですね。大きいと年商2,000〜3,000億円規模になります。ここでは税務の専門性を買っていただいているという感じです。3つ目は資産家の方々で、不動産オーナーが多く、資産規模は50〜60億円程度の方もいらっしゃいます。こちらは資産税のコンサルティングが中心です。

グループ単位で数えると約120。地域は首都圏が中心ですが、宮崎、高知、仙台、一関にもお客様がいますし、以前は福井の仕事もしていました。あまりこだわりはないですね。

インタビュアー: これだけ幅広いお客様と長い関係を築けている秘訣は何でしょうか?

峯岸様:
個人的な自慢なんですが、うちのお客さんはみんないい人なんです。SNSで「クソ客」なんて言っている税理士さんもいますが、私目線ではそういう方は本当にお一人もいません。基本的に全て紹介で入ってくるお客様だということもあるかもしれませんが、私は節税よりも大事なことがあると思っているタイプなんです。

もちろん節税の提案はします。でも、税金を際限なく減らすことが目的ではなくて、会社の業績を上げることのほうがはるかに大事。節税のために資金を寝かせていいのは、よほど成熟した企業だけです。税金を払った後のフリーキャッシュフローで投資をすべきだと考えている。その価値観に共感してくれるお客様が多いから、長い関係が続いているんだと思います。乗り換えはほとんどなくて、年に1件あるかないかですね。

以前、他の事務所から転職してきたスタッフに言われたんですが、「この事務所はものすごくお中元とお歳暮が届く」と。よその事務所ではそうでもないらしいんです。基本的にお客様が困っていたら助けたいと思うし、出せるアイデアは全部出す。できないことって実はそんなに多くないと思っているので、そのスタンスがお客様にも伝わっているのかなと。
大手がやらない仕事を引き受ける覚悟──今後の展望

インタビュアー: 今後、力を入れていきたい分野はありますか?

峯岸様:
今の業界を見ていると、小規模な案件を大量に集めて、専門性の高くないスタッフを安価に集めて生産性で勝負するという事務所が増えています。そういうやり方もあると思いますが、私たちは真逆を行きたい。

具体的には、大手税理士法人がやりたがらないけれど、専門性が必要な業務です。たとえば大企業グループの税務申告書の作成。大手は高付加価値のコンサルティング──M&Aのデューデリジェンスやストラクチャリングといった、単発で少人数で大きな金額が動く仕事をやりたい。税務申告書の作成は期限に縛られるし、人を抱えなければならない。でも規模が大きい会社の税務申告には確かな専門性が必要で、できない人がやると間違える。それは社会のためにならないんです。

零細企業の申告を何件もこなすより、こうした難易度の高い案件を1件確実にやるほうが経営という観点でも効率が良いんですよね。今は私を含めてもう1名がこの領域を担えていますが、だんだん手が回らなくなってきたので、次の課題は採用と教育ですね。

事業承継のコンサルティングも、これからさらに力を入れていきたい分野です。最近は、事業を譲る側──先代経営者の立場でご相談をいただくことが増えました。かつて後継者として事業を引き継いだ方々が、10年、15年経って次の世代に渡すフェーズに入ってきたんですね。事業承継で税金を少なくする方法なんて枝葉の話で、本当に難しいのは先代と後継者の間にあるウェットな感情。後継者はすぐに色々変えたくなるけど、経営者になってみればそう簡単には変えられない。その両方の気持ちがわかるのが、私の強みだと思っています。

当面の目標は、2〜3年で20名体制、そのうち半数が資格保有者という事務所です。規模の拡大は続けなければならないとずっと思っています。ただ、その先は正直まだ見えていなくて、もう一人しっかりした人材が採れたら、そこからまた考えようかなと。
税理士を探している経営者へのメッセージ

インタビュアー: 最後に、税理士を探している方へメッセージをお願いします。

峯岸様:
税理士は継続的に付き合う人なので、究極的には価値観が合うかどうかが一番大切だと思います。中小企業の方でも資産家の方でも、それは同じです。

私が唯一お断りする仕事の振られ方があるんですが、「見積もりください」だけで来るケースです。会ったこともなくて、何が本当に問題なのかもわからないのに、見積もりなんて出せない。そこで見積もりが出てくる相手は、それなりの仕事しかしませんよ、と思うんです。金額よりも、まず税理士に会って決めてほしい。実際にコンタクトを取って、自分との相性を確かめる。それが、長い事業人生で後悔しない税理士の選び方だと思います。

取材後記

幼稚園のころから「会計士になる」と決めていた人生。数学が苦手で簿記に吐き気を催しながらも3度目の挑戦で合格し、中堅監査法人とBig4で税務の実力を磨き、父の事務所で10年間の実務を経ての独立。ー峯岸さんのキャリアは、一見すると計画的に見えますが、本人いわく「消極的な理由でここまで来た」とのことです。

しかし、事務所名から自分の名前を外す決断、大手がやりたがらない専門領域を引き受ける覚悟、資格保有者が半数を占める組織への志向──今の峯岸さんの経営には、消極的な要素は微塵もありません。

「うちのお客さんはみんないい人です」と語る表情がとても印象的でした。120グループという顧客基盤があり、お中元やお歳暮が自然と行き交うほどの深い信頼関係が築かれています。それは節税よりも業績向上を、金額よりも価値観の一致を大切にしてきた積み重ねの結果ではないでしょうか。

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※ 本インタビューの内容は取材時点のものです。事務所の体制やサービス内容は変更される可能性があります。最新の情報については各事務所に直接お問い合わせください。