日銀利上げで何が変わる?中小企業への影響を税理士が解説
日銀の利上げで私たちの生活はどう変わる?税理士がメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
日銀が利上げ!あなたの生活への影響とは?
日銀が利上げを決定したっていうニュースを見たんですけど、これって何が変わるんですか?

何が変わるって、あなたの生活は厳しくなるんですよ。

厳しくなるんですか?

厳しくなるんですよ。借金いっぱいあるでしょう。

まあ、数百万ほど。

それに利息が上がるから。金利が上がるってことは、支払う利息が上がるってことじゃないですか。

危ないですね。

危ないよ。あなたにとっては死活問題だね。

そうですね。これは……でも僕にとってはいい話かもしれないじゃないですか。

なんでですか?

私はお金を貸す側ですから。

そっか。

いっぱい利息が……

そう、多くもらえるってことでね。だからこれ、日銀が金利を上げたんですけど、メリットもあればデメリットもあるんですよ。

うん、うん。どっちがいいんだっていう話ですよね。

まあ、企業はデメリットに感じる人の方が多いでしょうね。

じゃあ、この日銀の利上げをすることによってどういったメリット・デメリットがあるのか、中小企業にどういった影響が出るのか、そこについて今日は解説をお願いします。

はい、わかりました。あなたの生活にも影響を及ぼしますしね。「なんで金利上げるんだ」っていうご批判もたくさんありますけど、まあ色々理由があるんですよ。金利を上げる仕組みや効果などを今日はちょっと解説したいと思います。

はい、お願いします。

日銀の政策金利はどこまで上がった?3回の利上げを振り返る
まずね、12月19日に日銀が金利を0.25%上げたんですよ。それで全体の日銀の金利が0.75%になった。それまでは以前は0金利だったんですよ。それが0.25になって、0.5になって、0.75って、3回目の金利引き上げだったんですよ。

だいぶ上がりましたね。

だいぶ上がってよ。これからどんどん上がるかもしれないけどね。

さらに上がるんですか?

うん。コロナまではゼロ金利政策って言って、もう金利がない世界だった。それが金利がある世界になった。

うん。それでどう変わると思う?金利がある世界になって。

金利がある世界になってどう変わる?……僕が辛くなる。

まあまあ、そう。借りてる人がきつくなる。

マイナス金利政策とは何だったのか?日銀と銀行の仕組みを解説
ゼロ金利の時って何がゼロ金利だったと思う?

何がゼロ金利っていうのはどういうことですか?だって、お金借りてても金利ゼロじゃなかったじゃないですか。コロナ融資って金利0だったんですか?

いや、ゼロじゃない。

ゼロじゃないよね。うん、何もゼロじゃないですよ。

何もゼロじゃないよね。これね、銀行が日銀にお金を預けると金利がゼロ、というかマイナス金利だったんですよ。
そもそも金融機関っていうのは、銀行があるでしょう。銀行の大元に日銀っていうのがあるんですよ。日銀があって銀行があって、僕たち消費者がいるわけ。
銀行は今まで余ったお金を日銀に預けてたんだ。銀行がもっと大元の銀行に預けてたようなもんさ。で、銀行に預けてたら金利もらえるよね、普通。これが逆に金利もらえなくなって、払ってたんだよ。これがマイナス金利って言われてたやつ。

預けてるのに払ってた。

うん、払ってた。

おかしな話ですよね。

おかしいでしょう。だから、あなたが銀行にお金を預けて金利を引かれてるようなもん。そういう状態だったんですよ、最近は。これは経済が悪いからってことで、マイナス金利政策って言ってね。
そしたら銀行はどうする?今まで預けてて、今まで金利もらえてたのに逆に金利払わなあかんくなったら、銀行どうする?

預けない。

預けないよね。じゃあ、その余ったお金どうする?

余ったお金?……貸す。

よかった、貸す側ですから。そう!だから日銀に預けると利息を逆に取られるから、利息をもらうために一般の中小企業とか住宅ローンとか、そういう人たちに貸すわけよ。

そしたらお金もらえるじゃないですか。

で、それは日銀がそれを狙ってマイナス金利政策にしたんだけど、「うちに預けるより市場に貸した方がいいよ」って言って。

あ、優しいじゃないですか。

優しいんですよ。で、市場の中小企業とかあなたみたいな借金したい人はどんどん借りて、「金利安いじゃん」って思って、0.何%じゃんみたいな感じでどんどんどんどん借りて。みんなお金を借りて手元にお金があったらどうする?スロット行くよね、やっぱり。

行くでしょう。

そしたらスロット屋さん、パチンコ屋さんは潤うじゃん。

潤いますね。

そのパチンコ屋さんどうする?

もっと出してくれる?

まあ、まあ、それはあるかも。もっと出してくれる。で、あなたが潤ったらどうする?

もっと行っちゃいますよ。あかんやん。そのループじゃん。違う違う。

違う違う。潤ったら、例えば友達に「お前、今日は奢ったるわ」ってなるじゃん。

なるじゃん。松屋が潤うじゃん。

潤います。で、パチンコ屋が潤ったら、パチンコ屋さんがボーナスで従業員にボーナスを払うかもしれないじゃないですか。したら、その従業員さんがそれでボーナスで何か物を買うかもしれないよ。ということで経済が潤うわけよ。

そうですね。

あなたのスロットとのぐるぐる回ってるだけじゃ、そこだけで回ってるから全然経済活性化されないけどね。

しないですね。

ということで、どんどんどんどんそうやってお金が流通すると経済が潤うっていうことで、マイナス金利政策を取って日本経済を活性化させようっていうのが行われてたんです。

はい。

それをもう、0金利政策なし、マイナス金利政策もなし、もう通常通り、昔の通り金利を取る時代にしようということにしたんですよ。

なんで急にそうなっちゃったんですか?

なんでそうなるんでしょうね。

それで銀行が今まで日銀に預けてたら利息を取られてたけど、今は0.75%逆にもらえるようになったんですよ。

はい。もらえるようになった。

そしたら銀行はどうする?

どんどん預ける。

どんどん預けるよね。でも0.75%やで、少ないな。

うん。そしたらまた貸した方がいいですね。

そう、そしたら貸してやろ。また外に。そしたら日銀に預けて0.75%の利息が増えてる。で、外に貸し出す時も0.75%大体増やすじゃないですか、連動させるじゃないですか。
ということは、あなたが銀行から借りるお金は0.75%分が増えるってこと。例えば今まで1%で借りてたのが1.75%になるってこと。

きつい。

きついよね。そうなんですよ。借りなくなっちゃうんですよ。

借りなくなっちゃう。じゃあ、なんでそんなことするんだっていう話ですよね。

金利上昇と円安の関係──なぜ円高にならないのか?
で、今円安が続いてるでしょう。円の価値がどんどん下がってるでしょう。これね、金利を上げると円高に触れるっていう原理原則があるんですよ。

へえ。

これなぜかって言うと、金利を上げるとさっきの逆でお金が流通しなくなる。みんな借りづらくなるでしょう。借りづらくなるとお金があまり流通しなくなる。そうすると、お金が流通しなくなると円の価値が基本的には上がるんですよ。
逆に先のマイナス金利の時は円が流通してたから、円の価値がどんどん下がるんですよ。だから金利が上がるってことは円の価値を上げる、円高に触れるんですよ。

はい。でも今円安にどんどんなってるじゃないですか。以前は1ドル120〜130円だったのが今もう150円、160円になってるじゃないですか。

これを止めないといけないから金利を上げるっていうのが、まあ一つの狙いでもあるんだけど、でも円安は止まってないんですよ。

そうなんですよ。なんで円安止まってないと思う?

なんですかね?なんですかね?止めてほしい。止める予定でやったのに止まんないですもんね。

そう、止まんないですよ。おかしいね。これはね、ドルの価値が高まってるっていうのが逆にあるんですよ。ドルの価値が上がると円が安くなるでしょう。で、ドルの価値が上がってるんですよ。アメリカ経済が強いんですよ、やっぱり。

はい。

アメリカは逆にね、金利を下げてるんですよ。日本と逆で。金利を下げてドルを流通させようとして、経済活性化させようとして。で、アメリカ経済はもうまだまだ強いから、S&P500とかどんどん上がってるでしょう。

ああ、はい。そうですね。

そう。ドルがどんどんどんどん強くなって、円が相対的に下がってくっていう現象が起きてるから。だからね、原理原則とは逆の現象が起きてると思う。

予想外。やっぱ予想外なんですね。

予想外。まあ、予想してたというか、何もしなかったらもっと円は安くなってた。もっと円は安くなってたけど、これ以上円が安くなるのを加速させないために金利を上げたっていうのがあるんです。

金利上昇が中小企業・給料・ローンに与える具体的な影響
じゃあ僕たちの生活にどう影響があるかって言うと、まず借金してる人は利息の負担が大きくなるでしょう。

そうですね。

だからこれ以上借りたくないでしょう。

借りたくないです。

できれば早く返したいでしょう。会社っていう心理が働く。

はい。

で、利息っていうのは会社の経費でしょう。会社の出費が増えるじゃん。そうすると会社の利益が減るでしょう。会社の利益が減ったら給料を削られない?

そうですね。

じゃあ、あなたもきつくなる。

そうですね。

今度車買うでしょう?

はい、そうですね。

カーローン組むでしょう。

確かに。

でも金利が上がるんですよ。じゃあ総支払額が増える。

うわ、廃止!やめましょうよ、この制度。

びっくりした。車買うのをやめるって言ったんだ。

やめましょうね。

どんどんどんどんそうやって連動してお金が流通しなくなって経済が悪くなって……

はい。でも今日本経済悪いと思う?日経平均が過去最高を更新してるじゃないですか。

ああ、そうよ、更新してるんですよ。悪くないですよ。これなんでだと思う?

いや、もうやっぱりみんな頑張ったんですよ。

例えばね、金利が0%から0.75になって、まあ今回0.25上がって0.75になっても、僕の感覚ではまだ安いと思ってるんですよ。

ああ、まあ、それでも……

それでも全然安いと思ってるんですよ。バブルの頃なんてもっともっと高かったから、それに比べればただみたいなもんですよ。

うん、はい。

金利上昇は「企業の淘汰」を促す政策でもある
でも、その感覚がないとちょっとでも金利が上がると負担になるじゃないですか。それほどカツカツでやってる中小企業さんはやっぱり負担になるじゃないですか。
日経平均が最高を更新してるでしょう。日経平均って上場企業ですよ。上場企業、お金カツカツでやってないでしょう。

やってないですね。ポンポンポンポンね。

上場企業は景気がいいんですよ。

あ、そういうことなんですね。

うん。で、日経平均が過去最高を更新してるってことは上場企業の業績は良いってことです。でも今回の金利が上がったことによってもろに打撃を受けるのはカツカツでやってる中小企業ですよ。
だからある意味、金利が上がるってことは企業を淘汰させていく。勝ち組と負け組をはっきりさせるための政策でもある。

そういうことなんですね。

うん。「これぐらいの金利払えない人はもう退場してって」と。金利を払える会社は強い会社で、どんどん強くなってくるね。

うん。

ていう感じで、まあ淘汰されてくっていう感じね。

そんなひどいことしなくても……難しいですね。

難しい。難しいですよ。

さっきの話の中なんですけど、円が安くなるかもしれないってことですけど、これもうそもそも金利を上げない方がいい気するんですけど、どうなんですかね。

でもね、金利を上げないとさっき言ったように円がどんどん安くなるでしょう。そうするとね、ハイパーインフレを起こす可能性もあるわけよ。

ハイパーインフレ。

ハイパーインフレを起こす可能性があるんですよ。

ハイパーインフレってどういうことですか?何があるんですか?

物価が急激に上昇する。だから円の価値が安くなると、1個あたりの値段が上がるわけよ。例えば、ある商品が今1ドル150円の時に1万5000円だったとしても、1ドル200円になったらそれは2万円になるわけよ。

高い。高いよね。

全体的に物価上昇が起きるわけよ。そうすると給料はついてこないでしょう。

そっか、そうですね。


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