突然働けなくなった時に毎月40万円もらえる救済制度を税理士が解説

突然働けなくなった時に毎月40万円もらえる救済制度を税理士が解説
e_zeirishi

経営者でも毎月最大40万円受け取れる公的セーフティネットを知っていますか?

経営者にとって「働けなくなるリスク」は最大の脅威

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僕たち経営者って、やっぱり自分が資本じゃないですか。

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そうですね。

税理士アドバイザー
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だから一番怖いのは、自分が病気などで突然働けなくなっちゃうことなんですよね。会社の経営も自分が止まっちゃうと止まってしまう可能性がありますし、収入が途絶えて生活にも影響がありますよね。ある程度保険には入っているんですけど、やっぱりそれだけだとちょっと不安があるんですよね。

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わかりました。安心してください。私たち経営者が毎月支払っている社会保険料で、傷病手当金障害年金という2つの制度が活用できるんです。

税理士アドバイザー
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こういう公的制度って、なんか会社員のためのものだと思っていたんですけど、経営者も対象になるってことなんですか?

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はい、そうなんです。

税理士アドバイザー
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ちょっと詳しく教えてください。

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承知しました。今回はこの2つの公的なセーフティネットについて、どちらがどういう時に使えるのか、そして経営者が活用する上での重要ポイントまで徹底的に解説していきます。

税理士アドバイザー
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傷病手当金とは何か?対象者と基本的な仕組み

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まず、傷病手当金について教えてください。

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傷病手当金は、会社員の方や公務員の方が業務外の病気や怪我が原因で仕事を休んで、会社から十分なお給料がもらえなくなった時に、その間の生活を保障するために支給される手当てなんです。

ちなみに、フリーランスや個人事業主が加入する国民健康保険には、この傷病手当金の制度がないんです。

税理士アドバイザー
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なるほど。じゃあ健康保険制度に加入していれば、経営者でも使えるってことなんですね。これ、どれぐらいの期間もらえるんですか?

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支給が開始された日から通算して、最長1年6ヶ月になっています。

以前は途中で復職した期間もこの1年6ヶ月に含まれていたんですけども、2022年1月の制度改正により、出勤して給与を支払われた期間はカウントされなくなりました。これによって、がんの治療のように復職と休職を繰り返すような場合でも、合計で1年6ヶ月分の手当金を受け取れるようになったんです。

税理士アドバイザー
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へえ。じゃあこれ、より利用しやすくなっているってことで嬉しいですね。

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📌 ポイント:2022年の制度改正で使いやすくなった
復職期間がカウントされなくなったことで、がん治療など治療と仕事を繰り返すケースでも、通算1年6ヶ月分の手当金を受け取れるようになりました。

傷病手当金の4つの受給要件

傷病手当金を受け取るには、以下の4つの条件を全て満たす必要があります。

税理士アドバイザー
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①仕事以外の原因で病気や怪我になった場合

仕事中や通勤途中の病気・怪我は労災保険の給付対象となるので、傷病手当金は支給されません。あくまでもプライベートでの病気や怪我、例えば週末のゴルフで骨折してしまったとか、うつ病と診断されたといったケースが対象になってきます。

税理士アドバイザー
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②働くことができない状態であること

お医者様が「労務不能である」と診断して、申請書に証明してもらう必要があります。自己判断で決めることはできないってことですね。

税理士アドバイザー
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そうですね。それができたらいいんですけどね。

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③連続する3日間を含み、4日以上仕事につけない場合

税理士アドバイザー
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「連続する3日間」って何ですか?

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これは「待機」と呼ばれるものです。病気や怪我で仕事を休み始めた日から連続した3日間が経過した後、4日目以降の休んだ日に対して手当金が支給されるというものです。また、休みが3日連続していれば、公休日や有給休暇を含んでもOKになります。

税理士アドバイザー
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なるほど。公休日とか有休日も休みにカウントされるんですね。

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はい、そうですね。

税理士アドバイザー
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④休業した期間に給与の支払いがないか、給料の額が傷病手当金より少ないこと

税理士アドバイザー
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じゃあ、給料をもらっていたら傷病手当金というのはもらえないってことですか?

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はい、その通りです。傷病手当金はその方々の生活保障なので、会社からお給料がもらえている間は原則として支給されないことになります。

税理士アドバイザー
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えっ、じゃあ1円でも給料があったら全額不支給になるってことですか?

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いや、そういうわけじゃなくて、支払われているお給料が傷病手当金の金額より少ない時に、その差額分は支給されるということになっています。

税理士アドバイザー
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なるほど。

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✅ このセクションのまとめ

  • 業務外の病気・怪我が対象(業務中は労災)
  • 医師が「労務不能」と証明する必要がある
  • 連続3日の待機期間後、4日目から支給
  • 給与が傷病手当金より少ない場合は差額が支給される

傷病手当金の支給額の計算方法と非課税メリット

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実際どれぐらいの金額もらえるんでしょうか?

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金額の計算式はこんな感じです。非常にざっくりしたイメージなんですけども、1日の平均標準報酬日額の2/3が、休んだ日数分支給されると考えておけばいいかなと思います。

例えば、平均の標準報酬月額が60万円の経営者の方であれば、1日あたりの支給額は約1万3,333円となるんです。もし30日間休業した場合は、約40万円の傷病手当金が支給されるという計算になります。

税理士アドバイザー
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へえ。丸1ヶ月休んだとしても40万円ももらえるってのは安心ですよね。

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はい、そうですね。

税理士アドバイザー
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経営者にとって非常に大きなメリットがもう1つあって、この傷病手当金は非課税なんですね。なので所得税や住民税がかからないということになります。

税理士アドバイザー
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ああ、じゃあ毎月の給与の2/3にはなるとはいえ、非課税っていうのは結構でかいですよね。

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はい。結構でかいと思います。

税理士アドバイザー
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ちなみに、注意事項とかってありますか?

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はい。先ほど触れた以外にも、もらえない場合があります。

  • 障害厚生年金もしくは障害手当金を受給している
  • 老齢年金を受給している
  • 出産手当金を受給している

などの場合になります。

税理士アドバイザー
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なるほど。すでに他の制度を利用している場合はもらえない場合が多いってことですね。

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はい、そうですね。

税理士アドバイザー
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⚠️ 注意:他の給付と併給できないケース
障害厚生年金・障害手当金・老齢年金・出産手当金を受給している場合は、傷病手当金が支給されない(または調整される)ことがあります。申請前に必ず確認しましょう。

✅ このセクションのまとめ

  • 支給額=標準報酬日額の2/3 × 休業日数
  • 標準報酬月額60万円なら、30日休業で約40万円
  • 傷病手当金は非課税(所得税・住民税がかからない)
  • 他の給付と重複受給できない場合がある

障害年金とは何か?傷病手当金との違いと対象疾患

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続いて、障害年金というのはどういうものなんですか?

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障害年金は、病気や怪我によって生活や仕事などが制限されるようになった場合に受け取れる公的年金になります。後ほど解説する要件を満たせば無期限でもらうことができます

税理士アドバイザー
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ああ、じゃあ長期で療養する場合でも安心ってことですね。

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はい、そうですね。障害年金の申請をする際には、原則として初診日から1年6ヶ月後の障害認定日を迎えている必要があります。

つまり、傷病手当金の支給期間である1年6ヶ月を超えても病気や怪我の症状が改善しなくて、仕事や日常生活に障害が残ってしまった時に生活を支える基盤となる制度とも言えますね。

税理士アドバイザー
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なるほど。それは安心ですね。

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ちなみに障害年金と聞くと身体的な障害をイメージしがちなんですけども、実は受給者の内訳を見ると、最も多いのってうつ病や統合失調症などの精神障害が多いかなと思います。

税理士アドバイザー
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うん。精神的な病気でも対象になるんですね。

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はい、そうですね。あとはがんや糖尿病などの内部疾患によって日常生活や働くことに著しい制限が生じた場合も、障害年金の対象となる可能性があります。

特にがん患者の方で障害年金の対象となることを知らずに申請していないケースは多いんです。抗がん剤治療の副作用による強い倦怠感や術後の症状などによって、以前のように経営の第一線で働けなくなった場合は受給できる可能性があります。

税理士アドバイザー
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なるほど。これはいざという時のために覚えておきたいですね。

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📌 障害年金の対象となる主な疾患

  • うつ病・統合失調症などの精神疾患(受給者の中で最も多い)
  • がんによる倦怠感・術後の機能制限
  • 糖尿病などの内部疾患による日常生活の制限
  • 身体的な障害(骨折の後遺症など)

障害年金の2つの受給要件と保険料納付の重要性

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障害年金の受給要件について教えてください。

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実は障害年金は、先ほどの傷病手当金に比べると手続きが大変になっています。傷病手当金の認定基準は先ほどお話した通り「労務不能であること」なので、医師の証明があれば請求することができます。

一方、障害年金の受給要件は2つあります。

税理士アドバイザー
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①受診の前々月までの公的年金の加入期間のうち、原則として2/3以上の期間について保険料が納付されていること

ですので、もしご自身の会社の経営が苦しい時に社会保険料を支払わずに未納期間が長くなってしまうと、いざという時に障害年金を1円も受け取れないという最悪の事態に陥ってしまいます。

障害年金の免除期間も納付期間としてカウントされるので、どうしても納付が難しい場合は免除申請をすることもおすすめです。

税理士アドバイザー
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未納は避けた方がいいってことですね。

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②障害の状態が一定の程度にあること

傷病の重さによってもらえる金額が変わってきまして、障害の程度を示した診断書をはじめとした書類が必要になってきます。また、障害の程度が低いと障害年金をもらえない可能性もあります。

税理士アドバイザー
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なるほど。傷病手当金に比べるともらうのが大変な理由がよくわかりました。

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⚠️ 重要警告:社会保険料の未納は絶対に避けること
保険料の未納期間が長くなると、障害年金を一切受け取れなくなる可能性があります。経営が苦しい時でも未納は避け、どうしても払えない場合は「免除申請」を活用しましょう。免除期間は納付期間としてカウントされます。

障害年金の支給額シミュレーション(令和7年度版)

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続いて、もらえる年金額について教えていただけますか?

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障害年金の額は毎年見直しがあって、今回は令和7年度版の数字になっています。また計算には障害の程度だけじゃなくて様々な要素が絡んでくるので、このシミュレーションは参考程度にご覧ください。

税理士アドバイザー
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今回は40代男性の会社員で、障害の程度が2級、今までの平均年収が800万円、合計20年間働いており、年金の未納期間はなし。専業主婦の40代の妻と18歳未満の子供2人の家族がいる場合のケースでシミュレーションしています。

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種類内訳年間金額
障害基礎年金(2級)子の加算含む約125万円
障害厚生年金(2級)配偶者加給年金含む約145万円
合計約270万円/年

つまり1年間にもらえる年金の総額は約270万円となります。傷病手当金として給与の2/3をもらえるのと比べると少額にはなってしまいますけれども、受給要件を満たせば無期限でもらえるというのはありがたいですよね。

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✅ このセクションのまとめ

  • 障害年金は無期限で受給できる(要件を満たす限り)
  • 初診日から1年6ヶ月後の「障害認定日」が申請の起点
  • 40代・平均年収800万円・2級・家族4人のモデルケースで年間約270万円
  • 保険料の未納があると受給できないため、免除申請を活用することが重要

公的保障だけでは足りない場合の備え方と個人事業主への注意点

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ちなみに、働けなくなった時の備えというのは、傷病手当金やこの障害年金だけで大丈夫なんですか?

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公的保障で足りない部分を補う分だけ、民間の所得補償保険や就業不能保険に加入することをお勧めします。

今日見てきたように、傷病手当金・障害年金などの公的な保障をしっかりと理解した上で、足りない分を民間の保険で積み上げていくということが必要なんです。

税理士アドバイザー
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なるほど。そうすれば無駄な保険料を払わずに、少ないコストでリスクに備えられるってことですね。

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そうですね。今回は主に法人経営者の方に向けてお話ししてきたんですけども、傷病手当金がない個人事業主の方は所得補償保険の他に、いざという時に事業資金を借り入れすることができる小規模企業共済などに備えることも重要なので、ぜひ検討してみてください。

税理士アドバイザー
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📌 個人事業主の方へ:傷病手当金がない分の備え方

  • 民間の所得補償保険・就業不能保険に加入する
  • 小規模企業共済を活用して事業資金の借入枠を確保する
  • 障害年金の受給要件(保険料納付)を満たすよう管理する

✅ 全体のまとめ:2つの公的制度の使い分け

  • 傷病手当金:休業開始から最長1年6ヶ月、給与の約2/3を非課税で受給。社会保険加入の経営者も対象
  • 障害年金:初診から1年6ヶ月後に申請可能。要件を満たせば無期限で受給。精神疾患・がん・糖尿病なども対象
  • 公的保障を把握した上で、不足分のみ民間保険で補うのが最もコスト効率が良い

終わりに

本記事の内容は YouTubeチャンネル 社長の資産防衛ch の下記動画を参考に作成しています。AIによる書き起こしを活用しているため、誤字脱字がある可能性があります。ご了承ください。
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