フリーランスの確定申告・全体像を理解して心を軽くする方法を解説

フリーランスの確定申告・全体像を理解して心を軽くする方法を解説
e_zeirishi

確定申告の全体像を把握すれば、心の負担はぐっと軽くなります。

今日のゴールは「なんかできそう」と思えること

この記事はフリーランスのための確定申告講座・第2回です。全10回の講座を通じて、誰でも確定申告ができるようになることを目指しています。

今回扱うテーマは確定申告の全体像です。今日の流れはこのようになっています。

  1. 確定申告とは何なのかを理解する
  2. 所得税の仕組みをざっくり理解する
  3. 全体像と流れを確認する(どんなものを・いつまでに・どこに提出するか)
  4. 節税のポイントを確認する

📌 今日のゴール

「確定申告ってめんどくさそう」「すごく嫌だな」と思っていたけど、「なんだ、そんなに大したものじゃないんだな。なんかできそうだな」と思えれば100点です。まずはメンタルブロックを外すことが最優先です。

📝 このセクションのまとめ

  • この講座はフリーランス・個人事業主の事業所得に特化した確定申告講座
  • 今日のゴールは全体像を把握して「できそう」と感じること
  • 細かい知識は後の回で学べばよく、今日はざっくり理解でOK

確定申告とは何か?所得税を自分で計算して申告する作業

確定申告とは、所得税を自分で計算して確定させ、それを税務署に申告していく作業です。年に1回行います。税金は年間の金額で確認していくため、年間の所得税を税務署に申告すると覚えておきましょう。

⚠️ 注意

会社員の場合、給料が1か所からで年末調整をしっかりしてもらっており、特に他の収入がない場合は確定申告書の提出が基本的に必要ありません。この講座はフリーランス・個人事業主の事業所得を対象としています。

📝 このセクションのまとめ

  • 確定申告=所得税を自分で計算して税務署に申告する年1回の作業
  • 会社員で年末調整済み・副業なしの場合は原則不要
  • フリーランスは事業所得として申告が必要

所得税の仕組みをざっくり理解しよう

確定申告書を見やすくするために、まず所得税の仕組みをざっくり理解しておきましょう。詳細を深掘りすると非常に難しくなりますが、以下の図解レベルの理解で十分です。

所得税の基本的な計算の流れはシンプルです。

ステップ内容フリーランスの場合
収入売上(年間の売上金額)
経費を引く仕事にかかった支出を差し引く
各種控除を引く青色申告特別控除・所得控除(家族の状況など)
課税所得が残る①-②-③の残額
税率をかける課税所得×所得税率=納付する所得税額

漢字が増えて見づらく感じるかもしれませんが、本質は「収入から色々引いて、最後に残ったものに税率をかける」これだけです。

📌 複数の収入がある場合のポイント

フリーランスの方でも給料がある場合は、売上と給料を合算して確定申告書に表現します。逆にサラリーマンの方でも副業収入がある場合は、最終的には全部の収入を確定申告書に盛り込んでいきます。年間の確定申告書に、自分の年間の収入・支出・引けるもの全てを織り込んでいく、というイメージで大丈夫です。

この仕組みを頭に入れておくと、確定申告書を見たときに「あ、所得税の計算をこの書類で表現しているんだな」とわかるようになります。それだけで書類がぐっと見やすくなります。

📝 このセクションのまとめ

  • 所得税=(売上-経費-各種控除)×税率
  • フリーランスの場合は「売上」「経費」「青色申告特別控除」「所得控除」がキーワード
  • 複数の収入がある場合は合算して申告する

確定申告の流れ:いつまでに・どこに・何を提出するか

確定申告の流れをざっくり整理しましょう。

項目内容
どこに税務署
いつまでに翌年の3月15日まで(例:令和5年分→令和6年3月15日)
何を確定申告書本体+添付書類(青色申告決算書 or 収支内訳書)

つまり、年が明けてから約2か月半の猶予があります。

提出する書類は大きく2種類です。それぞれの役割を確認しておきましょう。

  • 確定申告書(本体):所得税の計算結果を表現する書類。収入・経費・各種控除・税額が記載される。
  • 青色申告決算書 or 収支内訳書(添付書類):自分の商売の状況を表現する書類。年間の売上・経費の内訳・利益などが記載される。

📌 ポイント

確定申告書も決算書も、どちらもほぼ自動で作成できます。数字さえ揃っていれば、あとはツールが計算してくれるので、身構える必要はありません。

📝 このセクションのまとめ

  • 提出先は税務署、期限は翌年3月15日
  • 提出書類は「確定申告書」と「決算書」の2種類
  • どちらもツールを使えばほぼ自動で作成できる

書類はほぼ自動で作れる:使うツールを理解しよう

「自動で作成」とは具体的にどういうことか、使うツールを確認しておきましょう。

書類使うツール必要な情報
確定申告書(本体)国税庁の確定申告書作成コーナー(ブラウザで利用可)売上・経費の状況、家族の状況など
青色申告決算書(添付書類)会計ソフト日々の売上・経費の取引記録

確定申告書本体は、国税庁の確定申告書作成コーナーというブラウザソフトを使えば、自分の売上・経費・家族の状況などを入力するだけで、ほぼ自動で完成します。

添付書類である決算書は、会計ソフトを使えばほぼ自動で作成できます。日々の取引を記録しておけば、決算書として出力してくれます。

⚠️ 注意

「会計ソフトにお金をかけられない」という方もいるかもしれませんが、この講座では基本的に会計ソフトを導入する前提で話を進めます。Excelで対応する方法も紹介できる範囲でお伝えしていきますが、まずは会計ソフトの導入を検討してください。

つまり、僕たちがやるべきことは「書類に詰め込む情報を整理すること」です。元となる素材は自分の商売の状況です。

  • 年間・月々・日々の売上はいくらか
  • 年間・月々・日々の経費はいくらか
  • 家族の状況(扶養家族の有無など)
  • 生命保険の加入状況
  • 寄付(ふるさと納税など)の有無

これらの情報を揃えて適切に当てはめていけば、書類を作成して提出することができます。

📝 このセクションのまとめ

  • 確定申告書本体は国税庁の確定申告書作成コーナーで作成できる
  • 決算書は会計ソフトでほぼ自動作成できる
  • 必要なのは売上・経費・家族状況などの情報を整理すること

ポイント1:どこまでも正しく行う。ミスしても修正すればいい

確定申告には法律とルールがあり、その範囲内で正しく行うことが大前提です。そのために必要なのが知識です。今後の講座では「青色申告とは何か」「経費とは何か」「会計ソフトの使い方」といったテーマを学んでいきます。

ただし、専門家以外の方が確定申告で100点を取るのはほぼ不可能に近いと思っておいてください。確定申告はやればやるほど奥が深く、難しいものです。

📌 ミスしても怖くない

税務署は役所に過ぎません。区役所に書類を持っていって間違えたら「間違ってますよ」と言って修正しますよね。税務署も同じです。確定申告書を提出してミスっていたら直す、これぐらいの意識でOKです。

前回の動画でお話しした「申告しないとどうなるか」という問題は、そもそも申告する意思も納税する意思もないから大変なことになるのです。確定申告書を提出してミスがあった場合は悪意がないわけですから、税務署は「ここ間違ってますよ」と教えてくれる程度で済みます。申告してミスったら逮捕されるなんてことは全くありませんので、安心してください。

📝 このセクションのまとめ

  • 正しく申告するための知識を学ぶことが重要
  • 100点は難しいが、ミスは修正すればよい
  • 申告して間違えることと、申告しないことはまったく別の話

ポイント2:法律の範囲内で節税する。答えは1つじゃない

確定申告のゴールは「確定申告書を提出すること」です。ただ、そこで計算される所得税は自分たちに委ねられています。法律の範囲内であれば、答えはいくつも存在します。その中で最適解は、税金が少しでも安いことです。

節税のために今後の講座でしっかり学ぶべきキーワードはこの3つです。

キーワード内容
青色申告青色申告特別控除など、節税に直結する制度
会計ソフトの使い方決算書を正確かつ効率的に作成するためのツール活用法
経費の線引き何が経費になって何がならないか。最も動画が増える予定のテーマ

📌 ポイント

ぶっちゃけてしまえば、今日の全体の流れを把握して、最後の動画(手取り足取り確定申告書の作成方法を解説する動画)を見れば提出はできます。ただ、それだと間が抜けているので法律の範囲内で最大限の節税ができていない状態になります。だからこそ、経費・青色申告・会計ソフトの知識をしっかり身につけてから確定申告書に向かうことが重要です。

確定申告が嫌だなと思って1月から3月までずっとストレスを抱えながら仕事をしても、あまりうまくいきません。確定申告を早めにやっつけて、自分の事業に集中しましょう。

📝 このセクションのまとめ

  • 法律の範囲内で税金を減らすことが節税。答えは1つではない
  • 節税のために学ぶべきキーワードは「青色申告」「会計ソフト」「経費の線引き」
  • 確定申告は早めに終わらせて事業に集中することが大切

全体まとめ:確定申告の道筋が見えた

今回学んだことを最後に整理しましょう。

  • 確定申告とは:所得税を税務署に申告していくこと
  • 期限:翌年の3月15日まで
  • 所得税の計算:売上→経費を引く→各種控除を引く→税率をかける
  • 提出書類:確定申告書(本体)+決算書(添付書類)
  • 書類の作成:どちらもほぼ自動で作成できる
  • 準備するもの:売上・経費・家族の状況などの情報
  • 節税のために:青色申告・会計ソフト・経費の線引きを今後学ぶ

📌 この講座の対象範囲について

確定申告は深掘りすれば非常に難しくなります。株式(上場・非上場)・不動産・一時所得・雑所得など様々な概念があります。ただしこの講座はフリーランスの事業所得に特化しています。まずは事業所得の確定申告をクリアすることに集中しましょう。

終わりに

本記事の内容は YouTubeチャンネル 大河内薫のマネリテ学園 の下記動画を参考に作成しています。AIによる書き起こしを活用しているため、誤字脱字がある可能性があります。ご了承ください。
本サイトは 大河内薫のマネリテ学園を応援しています!

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