持続化補助金とは?最大250万円・採択率60%を税理士が解説
返済不要で最大250万円!小規模事業者なら絶対に活用したい持続化補助金を徹底解説します。
起業直後こそ補助金を活用すべき理由
起業したばっかりの社長に向けて、いいアドバイスはないですか?

会社を作ったばかりであれば、ぜひ補助金をうまく活用していただきたいと思います。
会社を作ったばかりの時はキャッシュフローが少ないですし、安定していないので、やっぱり会社の体力をつけるという意味でも、返済不要の補助金をゲットしてほしいなと思いますね。

僕も起業した当初、本当にキャッシュフローで悩みまくりましたからね。でも補助金と言ってもいろいろありますよね。何がおすすめなんでしょうか?

やっぱり小規模事業者の持続化補助金、通称「持続化補助金」と言われるんですけども、こちらが採択率が比較的高いですし、ハードルが低い補助金なんじゃないかなと思います。

これ、ざっくり言うとどんな補助金なんですか?

例えばですね、小規模の事業者の方がECサイトを作るですとか、新しい設備を導入するとか、店舗を改装するとか、そういったものに使えますね。
要は、販路開拓ですとか生産力の強化とか、そういった取り組みで幅広く利用できる補助金になっています。
で、嬉しいことに従業員ゼロでもいいですし、個人事業主の方でもOKというものになってますね。

一人社長と個人事業主でも対象ということなんですね。

はい、そうです。最近になって内容の拡充が実はありまして、補助の上限が50万円上乗せになる場合もあったりします。なので補助上限が今は最大で250万円になってますね。

返済不要の金額がポンと出されるっていうのは大きいですよね。

2023年度の持続化補助金スケジュールと採択率
では今年度の持続化補助金について詳しく教えていただけますか?

承知しました。では本日は最新の情報をもとに2023年度の持続化補助金についてお伝えしようと思います。なお、応募にあたっては必ず最新の公募要領をご確認ください。

じゃあまずスケジュールから教えていただけますか?

次の第13回目の締め切りが2023年9月7日になっています。

なるほど。採択率が高いっておっしゃってたんですけど、どれくらいなんですか?

採択率の推移を見ますと、1回目は採択率が91%ということでめちゃくちゃ高かったんですけども、その後はだんだん落ちていって4回目は44%と半分以下まで落ち込みました。その後再び上昇してきまして、ここ数回は60%とか70%ぐらいの採択率になっています。

1回目から4回目でこんなにガクンと採択率が下がることあるんですね。

補助金の情報が出始めた時、最初の頃はすごくもらいやすくて、その後だんだんケースもたまってきて審査が厳しくなっていくという傾向があります。なので採択率が高かった枠が次回以降も採択率が高くなるとは限らないんです。
油断せずしっかりとした事業計画書を用意していただいて、公表された採択事案のコピペのような計画書はNGなんですよ。

インボイス特例とは?廃止されたインボイス枠との違い
今年の持続化補助金って特徴はあるんですか?

第12回目で一つ変更された点があります。それが特別枠のインボイス枠が廃止されました。

かっていうことは、持続化補助金はインボイス対応には使えなくなってしまったってことですか?

いえ、そういうことではなくて、インボイス枠の廃止になった代わりにインボイス特例というものが設けられました。

それってどんなものなんでしょうか?

免税事業者からインボイスの発行事業者に転換するインボイス転換事業者になるのであれば、持続化補助金を申請する場合に全ての枠で補助の上限が50万円の上乗せとなります。
機械装置の導入費用ですとか広告費などに加えて、会計事務所への相談費用も補助の対象になります。これによりインボイス転換事業者の補助の金額が最大で250万円となりました。

なるほど。免税事業者がインボイス登録した場合、既存の枠に上乗せになるってことですね。

はい、そうなんです。例えば通常枠の場合、補助の上限が50万円なので、インボイス転換事業者の場合は上限100万円になるってことになりますね。

なるほど。ちなみに過去にインボイス枠で採択されたことがある事業者が、インボイス特例を使ってもう一度申請するっていうのはありなんでしょうか?

それが残念ながらできないです。令和元年度および3年度の補正予算事業においてインボイス枠で採択された事業者は、令和4年度以降の補正予算のインボイス特例の対象外になっています。

なるほど。じゃあインボイスでは1回だけってことですね。

はい、その通りです。

通常枠の詳細:対象者・補助率・対象経費と活用事例
通常枠と特別枠についても詳しく教えていただけますか?

まずは持続化補助金の全体の枠組みを見てみようと思います。通常枠と4つの特別枠があります。補助率はいずれも2/3、上限を通常枠が50万、特別枠が200万となっています。インボイス特例の要件を満たしますと補助の上限が50万円上乗せされます。インボイス枠が廃止されて特別枠が4つになったってことですね。

はい。それでは基本となる通常枠をもう少し詳しく見てみようと思います。

上限50万円、補助率2/3となっておりまして、対象が小規模事業者になっています。補助の対象となる事業が、経営計画に基づいて実施する地道な販路開拓の取り組みになっています。
要件としては、資本金や出資金が5億円以上の法人に100%の株式を保有されていないこと、つまり大きい会社の子会社になっていないかということだったり、直近過去3年間の課税所得の年平均額が15億円を超えていないこと、要は本当に小規模だと言えるかどうかってことですね。

なるほど。ありがとうございます。「小規模な事業者」ってどんな定義になるんでしたっけ?

小規模事業者の定義なんですけども、常時使用する従業員数が20人以下の法人および個人事業主のことになっています。ただし、商業と一部のサービス業では5人以下であることが条件になっています。

これってパートとかアルバイトって従業員に含めるんですか?

直接雇用をしていて常時出勤しているのであれば含まれます。しかし派遣社員は含まれないことになっています。理由が、補助金の申請を行う法人・個人事業主と直接雇用関係がないからということになっていますね。

ちなみにどんなものが経費になるんでしょうか?

機械装置の費用だったり、広告費だったり、ウェブサイトの管理費だったり、あと展示会の出展費用とか、委託とか外注費などとか、いろんな多岐にわたって活用できるものになってますね。

まあかなり幅広い範囲の経費になるということですね。具体的にどんな風に使えるんですか?

事例を2つご紹介しようと思います。
まず1つ目の例なんですけども、島根県のカットサロンですね。事業所に出向くのが難しい在宅介護者への出張利用サービスを展開して、売上高が30%アップしました。移動式のリクライニングチェアと移動式のシャンプーユニットの導入、パンフレットの作成が補助金で賄われました。

これは素晴らしい試みですね。島根県は高齢者の割合が日本一ですから、ニーズとうまく噛み合った形ですかね。

そうですよね。2つ目なんですけども、「卵に合うカレー 京丹波栗のカレー」という商品の開発がありました。卵を産まなくなった親鳥の処理をカレーにするという考えから、道の駅とかスーパー、生協などでも販売されるようになりました。補助金が活用されたのは商品パッケージのデザインですとか、販路開拓のチラシ、ポスター作成が補助金の対象になりました。

結構いろんなことに使えそうですね。

4つの特別枠を徹底解説:賃金引き上げ・卒業・後継者支援・創業
では続いて特別枠のそれぞれの詳しい情報を教えていただけますか?

特別枠の補助上限と追加の要件をお伝えしていこうと思います。

一つ目の特別枠、賃金引き上げ枠について教えていただけますか?

補助の上限200万円、補助率2/3となっています。要件は販路開拓の取り組みに加えて、職場内での最低賃金が地域の最低賃金よりプラス30円以上とすることになっています。すでに達成している場合は、現在支給している職場内の最低賃金よりもプラス30円以上が条件となっています。
また、赤字の事業者がこの枠で申請する場合は補助率が3/4に引き上げられまして、加点措置も優遇されています。

この枠については従業員がいることが前提ってことですね。

はい、そうですね。

では2つ目の特別枠、卒業枠について教えてください。

補助の上限が200万円、補助率2/3となっています。要件は販路開拓の取り組みに加えて、常時使用する従業員を増やして補助事業終了時の従業員数が小規模事業者として定義する数を超えていることが必要になってきます。

ということは何人ぐらいになればいいんですかね?

先ほど確認した業種ごとに定められている人数を超える必要がありますので、商業と宿泊業・娯楽業を除いたサービス業では6人以上、それ以外の業種では21人以上にする必要があるということになります。

ありがとうございます。では3つ目の特別枠、後継者支援枠について教えていただけますか?

補助の上限200万円、補助率2/3となっています。こちらは販路開拓の取り組みに加えて、将来的に事業承継を行う予定があり、その取り組みを行う後継者候補として「跡継ぎ甲子園」のファイナリストになったことが要件ですね。

跡継ぎ甲子園って何でしたっけ?

全国各地の中小企業の後継者さんとか後継者候補さんが新規事業アイデアをピッチバトルで競うイベントになっています。

「令和の虎」みたいなイベントですね。

そうですよね。確かに。

では4つ目の特別枠、創業枠について教えていただけますか?

補助上限200万円、補助率2/3となっています。特定創業支援事業による支援を過去3年の間に受けて、かつ過去3年の間に開業したことが要件になっています。

特定創業支援事業って何でしたっけ?

地域の創業を促進して雇用を促進するために、産業競争力強化法に基づいて実施されている事業になります。特定創業支援事業による支援を受けると、登録免許税の軽減とかそういった特典もあったりします。

じゃあ過去3年の間に特定創業支援事業で支援を受けて開業していれば、一人社長でも200万円交付の可能性があるということですね。

はい。

申請の流れと審査のポイント
ありがとうございます。ここまでよくわかりました。これからじゃあ申請する場合、実際の流れってどういう感じになるんでしょうか?

基本的な流れをお伝えします。まず1つ目が経営計画書や補助事業の計画書の作成ですね。次に地域の商工会議所で確認を受けて事業支援計画書を交付してもらうこと。そして申請して審査を受けて採択されるかの決定を受けること。次に採択された場合に対象事業の実施。あと実施した後に実績報告をしないといけないことと、最後の精算という流れになってきます。

なるほど。実績報告の後に精算、つまり補助金は後払いってことですね。ちなみに審査で具体的にどのあたりを見られるんでしょうか?

持続化補助金のガイドブックで次のように記されています。まとめると、自社の経営状況や自社製品・サービスの強みの把握ですね。あとは市場の特性を考慮した計画になっているかどうか、そもそも計画に実現可能性があるかどうか、ITの有効な活用なんかもチェックポイントになったりします。
あと事業費の計算の妥当性、いろんな利益計画を立てていくんですけども、コスト面の計画がちゃんと妥当なものになっているか。要は利益を出すためにコストをすごく小さく経費に入れているとか、そういうのは跳ねられちゃうってことですね。

申請時の注意点:対象外経費・支払い方法・書類保存
ありがとうございます。何かこれ、注意することってありますか?

機械装置を例えば買おうとしている人は気をつけてほしいことがいくつかあります。例えば持続化補助金では中古品でも補助対象として認められるんですけども、それには次の条件があります。
①購入単価が50万円未満のものであること、②2社以上の中古販売事業者からちゃんと見積もりを得ること、③購入した中古品の故障や不具合の修理費は補助の対象経費にならないということの3点ですね。まあこれをクリアしていれば中古でもOKってことです。

はい。その他にも注意点はありますか?

あとはですね、パソコンやタブレット、プリンターなど、汎用性が高くて目的外の使用になり得るものは対象経費にならないです。あとキッチンカーも補助の対象にならないです。機械および増築分に該当するブルドーザーなどの車両を除いて、基本的に車両は対象外だと思っておいてください。
ただし、既存の車をキッチンカーに改装したような場合であれば、その費用は委託費や外注費として補助対象の経費とすることができます。

よくわかりました。では申請する上での注意点はありますか?

事業費の支払いは原則銀行振込になっていまして、1取引10万円以上の支払いを現金支払いが不可になっています。クレジットカード決済自体は可能なんですけども、金融機関からの引き落としが補助事業の期間内に完了していることも必要だったりします。
また、補助事業が終了した後も補助関係書類を事業終了後5年間保存する義務があるので、廃棄しないでください。
今回の補助金の申請なんですけども、電子申請を行う場合はGビズIDプライムのアカウントの取得が必要になってきます。このアカウントの取得に2〜3週間かかるので、もうすぐ締め切りだってまだ取っていないよっていうのは間に合わなくなっちゃうのでお気を付けください。

ちなみに、商工会議所の確認が必要だったりすることで、商工会議所に所属していないと申請できないっていうふうに思っている人もいると思うんですけど、それはどうですか?

商工会議所の会員であることは審査の要件にはなっていないです。なので会員か非会員かは問わずに申請可能ってことですね。

なるほど。よくわかりました。200万円の補助金は6,000万円の売り上げに匹敵するなんていう計算もあるぐらいですので、申請をしてみようかと思っている経営者の方、ぜひ返済不要の資金を手に入れてビジネスに活用してみてください。

終わりに
本記事の内容は YouTubeチャンネル 社長の資産防衛チャンネル の下記動画を参考に作成しています。AIによる書き起こしを活用しているため、誤字脱字がある可能性があります。ご了承ください。本サイトは 社長の資産防衛チャンネルを応援しています!
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