独身税(子ども・子育て支援金)2026年4月から徴収開始!保険料の仕組みを税理士が解説

独身税(子ども・子育て支援金)2026年4月から徴収開始!保険料の仕組みを税理士が解説
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通称「独身税」と呼ばれる子ども・子育て支援金が2026年4月から健康保険料と一括徴収開始。令和10年には月800円・年約1万円の負担増となる仕組みを徹底解説します。

「独身税」の正体とは?子ども・子育て支援金が創設決定

最近、「独身税がかかるようになる」という噂が広まっていますが、これは正式な名称ではありません。その正体は、子ども・子育て支援金と呼ばれるものです。

この子ども・子育て支援金は、すでに参議院本会議で可決・決定しています。なぜ「独身税」と呼ばれているかというと、子どもがいない世帯にとっては全く恩恵を受けられないからです。ただし、独身世帯だけに課すという内容ではありません。

📌 ポイント

「独身税」という名称はあくまで通称です。正式には「子ども・子育て支援金」であり、独身者だけでなく、子育てが終わった世帯や子どものいないすべての世帯が対象となります。

海外の独身税は失敗に終わった?歴史的な教訓

正式な意味での「独身税」は、過去に海外でも実施されたことがあります。例えばブルガリアでは、1960年代から80年代にかけてこの制度が導入されましたが、失敗に終わりました。

失敗の理由は、独身税によって結婚資金が貯められずさらに独身率が上昇し、出生率も下がってしまったということです。少子化解消を目的とした制度が、逆効果になってしまったわけです。

📝 このセクションのまとめ

  • 「独身税」の正体は「子ども・子育て支援金」
  • 独身者だけでなく、子どものいない全世帯が対象
  • ブルガリアの独身税は逆効果で失敗した歴史がある

誰が対象?公的医療保険加入者の約90%以上が対象に

今回の子ども・子育て支援金は、公的医療保険(健康保険・国民健康保険・健康保険組合など)に加入している方全員が対象です。後期高齢者も含む全世帯の約90%以上が対象になると言われています。

一方で、子どもがいない家庭・独身の方・子育てが終わった世帯にとっては、恩恵がないと言っても過言ではありません。全国民で子育て世帯を支え合っていこうという、少子化対策の財源確保のための制度です。

⚠️ 注意

この支援金は「税金」ではなく「保険料」という形で徴収されます。増税イメージを避けるためにあえて保険料という形にしたとされており、2026年(令和8年)4月から徴収開始となることがすでに決定しています。

📝 このセクションのまとめ

  • 公的医療保険加入者全員(後期高齢者含む)が対象
  • 全世帯の約90%以上が徴収対象
  • 2026年4月から徴収開始が決定済み

いくら払う?年度別・被保険者1人あたりの負担額

子ども家庭庁のウェブサイトに掲載されている資料を見ると、加入者1人あたりの支援金額が年度ごとに示されています。ただし、この資料は非常に見誤りがちなので注意が必要です。

まず、健康保険料とセットで徴収されます。社会保険料は基本的に勤務先が半分を負担するため、資料に記載されている金額は個人負担分であり、会社も同額を負担することになります。つまり、個人レベルだけでなく、会社経営者にとっても負担が増えるという点に注意が必要です。

また、資料に記載されている金額は「加入者1人あたりの平均額」です。世帯主だけでなく、扶養に入っているお子さんや配偶者の分もカウントした頭数で割った金額が記載されています。実際の被保険者1人あたりの負担額は以下の通りです。

年度被保険者1人あたり月額(個人負担分)年換算(概算)
令和8年度(2026年)450円約5,400円
令和9年度(2027年)600円約7,200円
令和10年度(2028年)800円約9,600円(約1万円)

📌 ポイント

令和10年には被保険者1人あたり月800円、年換算で約9,600円(約1万円)の負担となります。わずか2年でほぼ倍増するスケジュールとなっています。

年収別の負担額はいくら?令和10年度の試算

実際の負担額は年収によって異なります。令和10年度の金額を年収別に見ると以下の通りです。

年収月額負担(個人分)年額負担(個人分)
200万円350円約4,200円
400万円650円約7,800円
600万円1,000円約12,000円
800万円1,350円約16,200円
1,000万円1,650円約19,800円

年収が高くなるほど負担額も大きくなり、年収1,000万円では月1,650円・年間約2万円近い負担となります。それなりにまとまった金額になることが想定されています。

⚠️ 注意

上記の金額はあくまで個人負担分です。会社員の場合、勤務先も同額を負担するため、企業にとっても人件費コストが増加します。経営者・人事担当者は資金繰りへの影響を事前に確認しておきましょう。

📝 このセクションのまとめ

  • 令和10年の月額は被保険者1人あたり800円・年約1万円
  • 年収によって負担額が異なり、年収600万円で月1,000円
  • 会社も同額を負担するため、企業の負担増にも注意が必要

集めた財源は何に使われる?少子化対策の具体的メニュー

子ども・子育て支援金は、少子化解消のための対策に費やされます。政府が掲げる「子供未来戦略マップ」に基づき、様々な制度の充実が予定されています。

  • 出産育児一時金の拡充:42万円から50万円に増額(2023年4月実施済み)
  • 児童手当の抜本的拡充:所得制限の撤廃・高校生も対象に・第3子以降は1人あたり月3万円に増額(2024年10月スタート)
  • 妊婦・出産時の支援給付:妊娠時と出産時に合計10万円の給付金(出産子育て応援交付金として2025年4月から制度化予定)
  • 子ども誰でも通園制度:柔軟に通園できる仕組みの創設(2026年4月から)
  • 出生後休業支援給付:男女ともに育休取得時、最大28日間は手取り10割となるよう給付創設(2025年4月スタート)
  • 育児時短就業給付:2歳未満のお子さんを養育するための時短勤務時に賃金の10%を支給(2025年4月スタート)
  • 国民年金第1号被保険者の育児期間中の保険料免除:子どもが1歳になるまでの国民年金保険料が免除(2026年10月から)

この子ども・子育て支援金の創設によって、お子さん1人あたり平均して約146万円の給付改善が予定されています。児童手当をフルで受け取ると約200万円になるため、合わせると約350万円もの支援が子育て世帯に提供される見込みです。

📌 ポイント

子育て世帯にとっては非常に朗報な内容が並んでいます。一方で、扶養控除の縮小とセットで議論されている点も見逃せません。子育て世帯への給付が増える反面、扶養控除の縮小による増税影響も同時に検討されています。

📝 このセクションのまとめ

  • 出産育児一時金・児童手当・育休給付など多彩な支援メニューが整備される
  • 子ども1人あたり平均約146万円の給付改善を予定
  • 児童手当と合わせると子育て世帯への支援は約350万円規模に
  • 扶養控除の縮小とセットで検討されている点にも注意が必要

制度の課題と今後の注目点

子ども・子育て支援金は、少子化対策の財源を国民全体で分担するという考え方に基づいています。子育て世帯にとっては手厚い支援が受けられる一方、独身の方や子育てが終わった世帯にとっては恩恵なく負担だけが増えるという側面があります。

最も重要なポイントは、集めた財源が本当に少子化対策のために正しく使われるかどうかです。財源確保の仕組みが整っても、実際の少子化解消につながらなければ意味がありません。過去のブルガリアの例のように、逆効果になるリスクもゼロではありません。

また、扶養控除の縮小との組み合わせを考えると、子育て世帯にとっても手放しで喜べない部分があります。給付が増える一方で控除が減るという構造を、家計全体でしっかりと把握しておくことが重要です。

⚠️ 注意

子ども・子育て支援金は2026年4月から徴収開始が決定しています。個人の家計だけでなく、企業の人件費コストにも影響します。経営者・個人事業主の方は、今から資金繰りへの影響を試算しておくことをおすすめします。

📝 このセクションのまとめ

  • 子育て世帯には朗報だが、独身・子育て終了世帯は負担増のみ
  • 財源が本当に少子化対策に使われるかが最大の注目点
  • 扶養控除縮小とセットで家計全体の影響を把握することが重要
  • 企業も同額負担のため、経営者は資金繰りへの影響を事前確認すべき

終わりに

本記事の内容は YouTubeチャンネル 税理士YouTuberチャンネル!! / ヒロ税理士 の下記動画を参考に作成しています。AIによる書き起こしを活用しているため、誤字脱字がある可能性があります。ご了承ください。
本サイトは 税理士YouTuberチャンネル!! / ヒロ税理士を応援しています!

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