創業融資が超使いやすくなった!新規開業資金の変更点を税理士が解説

創業融資が超使いやすくなった!新規開業資金の変更点を税理士が解説
e_zeirishi

2024年3月、日本政策金融公庫の創業融資制度が大きく変わり、起業家にとってより使いやすくなりました。

新創業融資制度が廃止に?どう変わったのか

日本政策金融公庫の創業融資って、今年の3月でなんか廃止になったって聞いたんですけど、それ本当ですか?

サトウ
サトウ

そうなんですよ。確かに3月に創業融資の一部が廃止になったんです。ただ、代わりになるものがありますよ。これが別の融資制度というのがあって、創業時にも使いやすく内容が変更されたんですよ。

どちらかというと、これから起業する人や起業したての人にとっては追い風です。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

そうなんですか?詳しく教えてもらえますか?

サトウ
サトウ

はい。今回は廃止どころか、むしろ強化された公庫の創業融資についてお話していきたいと思います。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

まずそもそも、この創業融資っていうのがどういうものなのか教えていただけますか?

サトウ
サトウ

創業融資っていうのは、文字通り起業や開業の際に受けられる融資のことです。起業後に事業がうまくいかなくて運転資金が不足するような事態にならないように、創業時の資金調達の手段として用意されたものとなっているんですね。

自治体や民間の金融機関なども創業融資制度を作っていますけれども、日本政策金融公庫の創業融資っていうのは特に使いやすくてお勧めされることが多いものなんですよね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

それが3月いっぱいで一旦廃止になっちゃったってことなんですか?

サトウ
サトウ

はい。厳密に言うと、日本政策金融公庫の創業融資には新創業融資制度新規開業資金の2種類があったんですね。そのうちの新創業融資制度が廃止になったんです。

新創業融資制度っていうのは、原則として無担保・無保証で借り入れが可能だったので、かなり使いやすい融資制度だったんですよね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

そうなんですね。借りやすい融資制度が廃止になっちゃったっていうのは、ちょっと起業する人にとっては辛いですよね。

サトウ
サトウ

はい。ただ、新創業融資制度が廃止になる代わりに新規開業資金の内容が変更されたんです。結果的に新創業融資制度以上に使いやすい融資制度になっていますので、これから起業する人や起業したての人にとっては嬉しい変更になっているんですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

これどんな風に変わったんですか?

サトウ
サトウ

基本的には新創業融資制度と同じ申し込み期間で申し込んだ場合に優遇が受けられるようになったんです。まず、事業開始前から2期を終えるまでに申し込みをすることで、無担保・無保証での借り入れが可能になっています。詳しくは後ほど説明しますけれども、金利についても同期間内に申し込みすると優遇が受けられるんですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

なるほど。新創業融資制度の申し込み条件をクリアできるはずだった人が、さらなる優遇を受けられるようになったみたいなことですか?

サトウ
サトウ

そうですね。さらに借入金の返済期間も延長されているんです。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

へえ。そういった点も踏まえて、新創業融資制度と新規開業資金の比較をしていきたいと思いますね。

サトウ
サトウ

よろしくお願いします。

サトウ
サトウ

申し込み期間と自己資金要件の比較

新創業融資制度と拡充された新規開業資金の要件を比較すると、それぞれ詳しく見ていきたいと思いますね。

まずは申し込み期間です。新創業融資制度はこれから事業を始める、または事業を始めてから2期を終えていない人が対象となっていましたが、新規開業資金は変更前後ともに「これから事業を始める、または事業開始後おおむね5年以内」となっているんですね。新規開業資金の方が起業してから申し込みできる期間が長いってことですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

そうですね。

サトウ
サトウ

ただし、無担保・無保証で借り入れをしたい場合は、新創業融資制度と同じく「事業開始前から2期を終えるまで」が申し込み条件となっていますので注意してもらいたいと思いますね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

なるほど。新創業融資制度のように無担保・無保証で借りたい場合は、申し込み期間が短いってことですね。

サトウ
サトウ

そうですね。加えて、無担保・無保証とは言いますが、この「無保証」というのはあくまで第三者保証が必要ないというだけで、基本的に経営者保証が必要になります。完全に無保証ってわけじゃないんですね。

ただし、今年の3月15日から条件を満たせば経営者保証を外せる制度も始まっています。その制度を利用すれば、経営者保証なしで融資を受けることも可能なんですね。詳しくは別の動画でお話ししていますので、概要欄のリンクからご覧いただきたいと思います。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

続いては自己資金要件についてです。双方を比較した際に1番違いがあるのがこちらですね。

新創業融資制度は、事業開始前から事業開始後1期を終えていない場合、創業時に創業資金総額の1/10以上の自己資金を保有していることが要件になっているんです。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

創業資金が2,000万円だったとしたら、200万円の自己資金が必要だったってことですね。

サトウ
サトウ

そうなんですよ。でも新規開業資金の場合はこの自己資金要件がないため、自己資金がなくても申し込みできちゃうんですよね。これ、申し込みの間口はかなり広くなっているってことですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

これはありがたいですよね。

サトウ
サトウ

融資限度額が2倍以上に!7,200万円まで借りられる

次に融資限度額なんですが、新創業融資制度は3,000万円(うち運転資金は1,500万円)でしたが、新規開業資金の場合は7,200万円(うち運転資金が4,800万円)となっているんですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

倍以上になっているじゃないですか!すごいですね。

サトウ
サトウ

はい。実際の融資額は審査状況によって異なってきますので、上限まで借りられるとは限らないんですが、公庫から将来有望なビジネスを評価されれば、新創業融資制度以上に多額の融資を受けられる可能性があるのは大きなメリットと言えますね。もし多額の融資が受けられれば、他の金融機関から追加で融資を受ける必要もなくなるということでありがたいですよね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

そうですね。

サトウ
サトウ

金利優遇の詳細:最大0.65%引き下げも

続いては金利なんですが、金利については基本的に新創業融資制度と同じく公庫の定める基準金利が適用されるんです。基準金利は条件によって細かく変化するんですが、1.25〜3.7%の範囲となっています。

ただし、先ほどもお伝えしたように、新規開業資金は条件によっては金利に優遇があるのがポイントなんですよ。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

どんな優遇があるんでしょうか?

サトウ
サトウ

事業開始前から2期を終えるまでに申し込みをした場合、利率が0.65%引き下げ、雇用の拡大を図る場合は0.99%引き下げになるんですね。結果として新創業融資制度よりも低い金利で融資を受けられることができるんですね。これは創業したての企業にとってはかなりありがたい優遇ですよね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

はい。また女性の場合や35歳未満の場合、55歳以上の場合も金利の優遇があるんですね。

サトウ
サトウ

これ、条件に当てはまる人は前向きに利用を検討したいですよね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

是非ですよね。

サトウ
サトウ

据置期間が2年から5年へ!返済負担が大幅軽減

最後に返済期間についてです。新創業融資制度の場合、返済期間は設備資金の場合は20年以内、運転資金の場合は原則7年以内だったんですけど、新規開業資金も元々は同じ要件だったのですが、今回の拡充によって運転資金の返済期間が延長されて10年以内となっているんですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

より長期で返済できるようになったってことですね。

サトウ
サトウ

そうなんですよ。それ以上に注目したいのが据置期間なんです。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

ほう。据置期間って何ですか?

サトウ
サトウ

据置期間っていうのは、元本の返済までの猶予期間ということです。例えばですが、借り入れをして普通は毎月返済とかなんですけども、それを何年間か待ってくれるってことですね。待ってくれる期間というのを据置期間という風に呼んでいます。

期間中は元本の返済が必要ないということになります。ただ、利息だけは返済をしなければいけませんので、利息の支払いだけ行うということになっていますね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

つまり、この据置期間中は返済金額がかなり少なくなるってことですね。

サトウ
サトウ

そうなんですよ。新創業融資制度では据置期間が2年以内となっていましたが、新規開業資金では5年以内となっているんですね。事業開始前から2期を終えるまでに申し込みをした場合は利率の引き下げもありますので、より返済金額が少なくなってきますね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

創業から事業が安定するまでは資金繰りが厳しくなりがちですからね。返済金額が少なくて済むっていうのはありがたいですよね。

サトウ
サトウ

はい。以上のように、新創業融資制度は廃止されちゃいましたけども、新規開業資金が拡充されたことで、より創業時の融資が使いやすくなっているということですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

なるほど。これから起業を考える人とか創業してまもない人はうまく活用していきたいですよね。僕らも知っておけばよかったですよね。ちょっとこれは知らなかったですね。

サトウ
サトウ

民間銀行も活用!スタートアップ創出促進保証制度とは

ここまでは公庫の創業融資についてお話してきましたが、実は民間の銀行や信用金庫でも創業時に使える制度っていうのがあるんですよ。それがスタートアップ創出促進保証制度というものなんですよね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

これどういった融資なんですか?

サトウ
サトウ

はい。こちらは創業前から創業後5年未満に利用できる融資の制度なんです。保証限度額は3,500万円となっています。

据置期間は原則1年、最長3年と、返済の面において新規開業資金よりも使いづらくはなっているんですが、新規開業資金の融資を受けてさらに追加で借り入れしたい場合は、利用を検討する価値があると思いますよね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

なるほど。じゃあまずは新規開業資金に申し込んで、次にこちらを申し込むのが良さそうですね。

サトウ
サトウ

はい。そしてさらになんですけれども、ここから補助金・助成金を絡めるともっといいですよ。融資を受けてそれによって何か投資をしたりとかやりますよね。その間は当然、補助金・助成金系はまず先にお金が出ていくのでお金を使ってやるんですけれども、ビジネスを進めていくと補助金・助成金系で戻ってくるんですよね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

そういうことですか。これうまいやり方ですよ。これはいいですね。

サトウ
サトウ

あとは、創業5年まで申し込めるということを利用して、新規開業資金を創業資金として利用して、こちらを成長資金として利用するという手もありますよね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

なるほど。そうすれば新規開業資金の枠を最大限に利用しつつ、成長資金も確保できるってことですね。これはうまく活用していきたいですね。

サトウ
サトウ

はい。賢く活用してもらいたいと思いますね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

審査を通過するための創業計画書の書き方

ここまで公庫と民間の金融機関の創業融資についてお話してきましたけれども、何か注意点っていうのはありますか?

サトウ
サトウ

まあ注意点なんですが、何でもかんでもホイホイ借りられるというわけじゃないです。どちらの融資制度を利用する場合でも創業計画書が必要になるってことですね。これはビジネスを進める上で当然皆さんも利用してくださっていると思いますが、計画というのは必要ですね。それを紙や何かに示すところですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

なるほど。

サトウ
サトウ

融資を受けられるかどうかは創業計画書の内容に左右される部分が多いので、融資を受ける際には入念に作り込んでいただきたいと思うんですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

この創業計画書ってどういうやつなんですか?

サトウ
サトウ

はい。これは自分の事業の内容や方針を説明するものです。記載すべき項目としては以下のようなものがあります。特に重要になるのは①経営者の略歴、②必要な資金とその調達方法、③事業の見通しになりますね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

まず経営者の略歴等についてなんですが、こちらに関しては経営者の経験から事業の成功率を判断する材料として見られます。例えば、会計士の経験はあるけれども飲食店の経験がありません。そうすると、飲食店での成功確率が高いのかという疑問がありますよね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

そうですね。

サトウ
サトウ

特にこれから創業する人の場合は会社の業績などの情報がないため、こういった内容がかなり重要になってくるんですよね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

どういう内容を書くのがいいんですか?

サトウ
サトウ

業界の経験や経営に必要な知識があることが分かるような内容にすることが必要ですよね。業界の経験については数値などを使って自分の実績をなるべく具体的に記載するようにしてもらいたいと思います。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

なるほど。抽象的な表現はなるべく避けた方がいいですね。

サトウ
サトウ

はい。次に必要な資金とその調達方法についてですが、こちらは必要な資金が正確に把握できているかの判断材料になります。しっかりとした根拠を元に必要な資金を記載できていれば、審査を通る可能性は高くなると思います。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

まあ貸す側としても、適当な金額が設定されていたら信用できないですからね。まあ当たり前ですけども、ちゃんと考えている人かざっくりとしか考えていない人かと言ったら、信用はちゃんと考えている方がいいわけですよね。

サトウ
サトウ

そうですね。そのちゃんと考えているかどうかというのは、これだけの項目にこれだけの金額がかかるみたいな内訳がちゃんと分かっている人か、まあざっくりとこれぐらいかなという人かだったら、項目を詳細に把握している人の方が信用力があるわけですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

なるほど。

サトウ
サトウ

またこの資金調達の方法の中で、自己資金がどれだけの割合を占めているかも重要ですね。新規開業資金には自己資金要件がないんですが、やはり自己資金があった方が審査においても安心ですから、有利であることは変わらないです。融資を受けられる可能性を上げたいのであれば、可能な限り自己資金を用意していただきたいと思います。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

最後にある「事業の見通し」っていうのはどうですか?

サトウ
サトウ

これは創業後における事業の収支の見込みを予想して説明する項目です。創業融資を無理なく返済できるかどうかの判断材料になってくるということなんですね。売上計画とかを作っていって、それを数字に出すわけですけども、その妥当性や給与の支払能力などこういったことを証明するため、売上、原価、利益、それから何人でやるのかという人件費、こういった試算をしていただいて、その根拠を記載する必要があるんですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

なんていうか、1番労力がかかりそうなところですね。

サトウ
サトウ

はい。そうなんですよ。特に創業前の申し込みだった場合、まだ始めていない事業に関する予想ってとっても難しいんですよ。ただ必要なんです。売上予測や人件費の試算が必要になりますので、難しい場合は専門家に手伝ってもらうというのも1つかもしれませんね。

創業融資を引っ張ってこられれば、資金繰りが厳しくなりがちな創業初期を乗り越えやすくなりますんで、創業計画書には時間をかけて、たとえ審査に落ちても納得できるような内容にしてから提出したいですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

終わりに

本記事の内容は YouTubeチャンネル 社長の資産防衛チャンネル の下記動画を参考に作成しています。AIによる書き起こしを活用しているため、誤字脱字がある可能性があります。ご了承ください。
本サイトは 社長の資産防衛チャンネルを応援しています!

関連記事

税理士が解説する儲かる会社の共通点とビジネス戦略
     

東京エリア

千代田・中央・港区から副都心各区まで、東京の優良税理士法人ランキング

関西エリア

大阪・京都・兵庫・岡山など関西圏の信頼できる税理士法人ランキング

関東エリア

首都圏の神奈川・埼玉・千葉・北関東で実績のある税理士法人ランキング

中部エリア

製造業の集積地、中部・北陸圏で企業支援に強い税理士法人ランキング

九州・沖縄

九州・沖縄地域で地域密着型サービスに定評のある税理士法人ランキング

その他地域

北海道・東北・中国・四国地方の地域に根ざした税理士法人ランキング

記事URLをコピーしました
税理士紹介はこちら
税理士紹介はこちら