税理士が解説！パート扶養内で最大限稼ぐ方法と社会保険の壁

なんとかの壁ね。いろんなパターンがあるので、細かいこと言ったら結構複雑なんですよ。でも僕たちプロからすると正直、所得税の扶養に入るか入らないかはそんなに気にしなくていいです。

よくね、100万円を超えると所得税の扶養から外れるって言うんやけど、配偶者特別控除って言って、段階的に枠が狭まっていくだけなんで、超えたら急にご主人の税金がポンって上がるのかっていうと、そんなわけじゃないんですよね。段階があるんでそんな影響ないんですよ。

でも、社会保険の扶養に入るか入らないかは手取りが一気に20万変わったりするんで、ここの方が大きいんすよ。めちゃくちゃ。

社会保険の方の106万と130万の壁。それだけ気にすれば良い。

まず106万っていうと何かというと、奥さんがパートだとした場合、奥さんの勤めてる会社がの社員数が、101人以上の会社は106万の壁っていうのがあって、106万以上奥さんが稼ぐと旦那さんの社会保険の扶養に入れないです。奥さんが社会保険納めなきゃいけない。

で、奥さんの勤めてる会社が社員数100人以下の会社なら、130万以内のパート収入なら旦那さんの社会保険の扶養に入れるので、払わなくていいんですよ。でも130万超えたら、社会保険がざっくり20万ぐらいかかってきます。

奥さんが勤めてる会社が101人以上なのか100人以下なのか。ここだけ押さえといていただければいいかな。

これ知らないで不安に駆られてるとちょっと嫌ですもんね。でもこれ、自己申告なんすよね。

奥さんの収入は130万以内ですよっていうのは自己申告の世界なんでね。ざっくりの人が多いんでね。ざっくり間違ってる人も結構いるんですよ。意図的に本当は130万超えてるのに130万いってないってね申告してる人もいるかもしれないね。

本当は扶養に入りませんよっていうことが何かしら判明したら、過去2年間ぐらい遡って社会保険料を納めなきゃいけないっていうケースも出てくるんですね。

みんな給料って手取りしか見てないですよね。でも106万130万ってのは給与支給額なんですよ。給与支給額って会社から1年間の源泉徴収票っていうものを年末にもらうと思うんですけど、この左上に書いてある金額が給与支給額なんですよね。で、ここが106万超えてるか、130万超えてるかを見る。

ま、これが基本的なんですけど、実はもう一つ加算しなきゃいけないものがあるんです。

これがね、通勤手当。それを加算しなきゃいけないんですよ。会社から給料もらうときに基本給とは別で、通勤手当をもらってる人って結構いると思います。これね、税金は対象外なんですけど通勤手当って社会保険は対象になるんですよ。これ税金と社会保険でもルールが違うんでややこしいんですけど、別で考えないといけないんですよ。

で、社会保険は通勤手当を含めて判断するんで、だから106万とか130万の壁は通勤手当を含めてどうなのかが大事です。

基本給だけを見て130万ギリギリまでね働いて、12月で、「もう130万超えそうなんでもうちょっと出勤するのやめよう」みたいなねパートさんいると思うんですけど。例えば最終的に125万ぐらいで押さえたはず。でも実は通勤手当で年間10万円ありましたというケースは130万超えているんですね。これ盲点です

どうしようもない。超えたら手取りが一気に20万ぐらい減るんで、だったら超えない方がいい。超えちゃったなら、もうそれを上回るぐらいの手取りを稼ぐには170万ぐらいを目指すことになる。超えることがあるんだったら170万は絶対超えた方がいいと思います。