税理士が解説！1人社長の法人化で得する5つのメリット

利益がそんなにまだ少ないなら、個人事業でやるっていうのを選んだ方がいいと思う。そっちの方が所得税低いから。所得税って所得が上がってくるとどんどん税率も上がって、住民税を合わせると55%まで行くんで。それに対して法人税の税率って30%前後なんですよ。

利益は少なければまず個人事業でやって、個人事業の利益がざっくり言うと1000万ぐらいになってきたら法人化を考えた方がいいかなと思います。ただ一つね、取引先が法人じゃないと付き合わないよっていう取引先も中にはあるので、そういう時は法人化する必要はあるけど、そういうのがない限りは最初個人でやるのがいいんじゃないかなと思います。

僕もね1000万貯めて起業したんですよ。けどあっという間になくなったんで。ビジネスにもよるけどね、多少自己資金を貯めてできれば300万ぐらい貯めることはお勧めします。それぐらい貯めて個人事業を初めてビジネスを拡大していって、利益が今年1,000万円出るか出ないかっていうタイミングぐらいになってきたら、プロに相談した方がいいと思う。

僕もよく相談に乗りますけど、個人事業ってね1月スタートの12月締めなんですよ。1月からスタートしてて、例えば半年の6月ぐらいでもう1000万になりそうだってなったらもうその時点で個人パッとやめてで法人にしちゃうとか。そうした方が税金が安くなったりするんで。でも逆に1年経ってやっと1千万ぐらい行くなら、1年待った方がいいと思います。。

法人だからこそ落とせる経費っていうのを結構あるんです。例えば結構でかい金額で言うと生命保険。生命保険ってね、個人事業って落とせないですよね基本的には。生命保険料控除ってよく年末調整とかであるじゃないですか。生命保険会社から行ってくるハガキを出して数万円控除できるという制度は個人ではあるんですけど、法人は払った時全部経費でバーンと落とせるんですよ。

年間何百万っていう生命保険を経費で落としている会社もたくさんあるし、もちろん経費で落とせない保険もあるしその辺は保険商品の内容にもよるけど、何百万円を経費で落とせるんでこれは個人事業とは決定的に違うね経費メリットかなとは思います。

他にもね、奥さんがいるなら奥さんを役員にして奥さんに役員報酬を払う。そうしたらそれも経費で落とせる。ただそれはいろんな条件があって、個人の場合は奥さんがちゃんとその仕事をメインで手伝ってるっていうことが条件で奥さんに給料払えるんですけど、法人の場合はね別にそんな仕事してなくても役員っていうだけで役員報酬払える。

なるほど、じゃあ家族を役員にしたいと思います。もう子供でもいい。でも役員になってるだけで責任を負うんで何十万とはもらえないですけど、役員っていうだけで数万円をもらえる権利はあるんで、そうやってね家族に給料払うっていうこともできる。

僕はだいたい、これから事業を始めようっていう方にお勧めしてるのが、まずは個人事業で2年間やりましょう。これって消費税の免税メリットがあって、消費税は最初事業を立ち上げたら2年間は免税事業者なんですよ。2年間は消費税納めなくていい。来年からややこしい制度が始まるんで一概には有名そのインボイスの話は置いといて。基本的には2年間消費税納めなくていいんですよ。

だから個人事業で2年間やって消費税免除で3年目になったら消費税を納めなきゃいけない場合が出てくる。1年目の売り上げが1000万円を超えてたら3年も消費税を納めなきゃいけないですよね。じゃあそのタイミングで法人にするんですよ。そしたらまた法人1年目からスタートするんでまた2年間消費税免除されると。