主婦年金廃止で年間15万増負担!第3号被保険者の今後を税理士が解説

主婦年金廃止で年間15万増負担!第3号被保険者の今後を税理士が解説
e_zeirishi

主婦年金廃止の議論が加速。実はすでに改正は始まっています。

岸田首相が「主婦年金廃止」に言及!どういうこと?

岸田さんが「主婦の年金を廃止する」という発言があったということで話題になっていると思うんですけど、これってどういうことなんですか?

サトウ
サトウ

まだ話題になってるよね。全然決定ではないんですけど、専業主婦の人って会社員の扶養に入ってたら年金払っていないわけですよ。第3号被保険者って言うんですけど、その第3号被保険者をなくそうじゃないかと。主婦も年金払えと。

主婦が年金払うことは無職なので無理なので、旦那さんが代わりに払えぐらいの、そういうことを考えているみたいでね。家計の負担が年間15万円ぐらい増えるんじゃないかと。そういう話がこの前ポロっと言ってちょっと炎上していると。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

最近多いですからね、年金改正とかって。時期的にも多いじゃないですか。今回は主婦年金廃止っていうところの解説をお願いします。

サトウ
サトウ

はい、わかりました。実はね、主婦年金廃止の方向にすでに進んでいる部分もあるんです。すでに、ですよ。これからじゃないんですよ。すでに流れができてるんですよ。その部分も含めて、今後主婦年金・第3号被保険者がどうなっていくのか解説したいと思います。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

そもそも第3号被保険者とは?現状の仕組みをおさらい

ではまず、主婦年金の現状がどうなっているのかをお話ししたいと思うんですけど、別に男女差別じゃないけど、わかりやすく旦那さんが働いていて奥さんが主婦だという例で説明したいと思います。

まず旦那さんが個人事業主だった場合。個人事業主の場合、旦那さんは国民年金を払っています。毎月1万6,000円ぐらい、年間大体20万円弱ですよ。奥さんも実は国民年金を、無職でも払っています。旦那さんが代わりに払っているんですけど、奥さんも同じだけ毎月1万5,120円、年間20万円弱ぐらい払っていると。で、将来年金をもらえる、基礎年金をもらえる。そういう仕組みになっているんですけど、会社員の場合はまたちょっと違います。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

会社員になると厚生年金に変わるわけです。国民年金じゃなくて厚生年金。厚生年金の中には国民年金は含まれていると理解してください。国民年金は1万5,120円、年々上がっていますけどね。厚生年金は給料の額によって変わって、給料の9.15%ぐらい引かれるんですけど、給料が50万円ぐらいの人だったら4万5,000円ぐらい給料から引かれるわけ。その4万5,000円の中には国民年金の1万6,000円は含まれていると思ってください。さらにその4万5,000円と同じだけ会社が負担していると。全体で9万円ぐらい負担があると。

その会社員の奥さんが専業主婦だったら、年金払わなくてもいいよ、0円でいいよというのが今の制度です。個人事業主の奥さんは国民年金を払わなきゃいけないけど、会社員の奥さんは厚生年金も払わなくていい、国民年金も払わなくていい。厚生年金の扶養に入っている奥さんは、国民年金を本来は負担するべきなんやけど、払わなくてもいいよっていう制度が今の第3号被保険者制度です。1986年ぐらいにルールができたんですけど、これに対して岸田さんがいやいや奥さんにも負担してもらおうじゃないか、年間15万円ぐらいの負担にはなるけど、みたいなそういう話が出ているんですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

なんで年間15万円ぐらいの負担かって言うと、国民年金1万6,000円を1年間払うと20万円弱ぐらい社会保険を負担することになる。その分旦那さんが負担することになると思うんですけど、旦那さんが奥さんの分の社会保険を払うと、旦那さんのその分が所得控除になって税金が減ります。社会保険が34万円分増えても税金が34万円減るかというとそうじゃないよ、みたいなそういうイメージ。これは人によって、年収によって全然違いますが、大体年収500万〜600万円ぐらいの人だと年間15万〜20万円ぐらいのイメージです。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

会社員の奥さんの年金はなぜ0円でいいの?財源の実態

個人事業主の奥さんは払わなきゃいけないのに、会社員の奥さんは扶養に入っていたら負担0なんですよ。奥さんは本来払わなきゃいけない国民年金の権利は持っているんですよ。でも今の制度上、旦那さんの扶養に入っていたら0でいいよと。で、将来年金をもらう時、旦那さんは厚生年金に入っているから国民年金より多く年金をもらえるわけです。じゃあ奥さんはどうなのかというと、奥さんは厚生年金じゃないですよ、国民年金なんです。国民年金が0になっているという話なので、奥さんは将来国民年金の基礎部分しかもらえないです。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

これ差があるじゃないですか。

サトウ
サトウ

そうですね。奥さんの国民年金、負担0になっているけど、奥さんの国民年金って旦那さんが負担しているように思うじゃないですか。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

そうですね、うん。旦那さんが負担しているんじゃないの?

サトウ
サトウ

旦那さんが負担しているんじゃなくて、国全体の厚生年金の中から専業主婦の分を負担しているんです。私の奥さんは今専業主婦ですが、負担していないです、0円です。視聴者の方が会社員で厚生年金に入っていたら、その方の厚生年金の一部が私の奥さんの年金をカバーしてくれているというイメージです。全国民の厚生年金に入っている人が専業主婦たちの国民年金をカバーしていると。国民年金の財源がないから厚生年金から引っ張ってきて国民年金の財源に当てているという実情があって、一部の人からなんで専業主婦のために俺たちの厚生年金を当てられなきゃいけないんだという意見もあります。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

言っていることはわかります。特に独身の人からはそうですよね。

サトウ
サトウ

そうですね。独身の会社員がどこかの家庭の奥さんの年金の財源にされなきゃいけないんだ、みたいな。そもそも年金というのは自分たちが将来もらうための積み立て要素もあるけど、基本は現役世代が現役を引退した高齢者の方の年金を負担するという制度です。自分たちが将来もらうための積み立てのようで、積み立てではないという両方の要素を兼ね備えているのが今の年金制度なので、ややこしいですよね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

どっから支給されるかっていうのが違うだけで全体がややこしくなるよね。

サトウ
サトウ

今そういう流れになっているので、岸田さんがゼロ負担を負担してもらおうじゃないかと。無職なので実質的には旦那さんが負担することにはなると思うんですけど。でもこれね、いきなりこんなことやったらもう大変で、主婦の反発は大きくなるやろうね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

なんで個人事業主の主婦分は負担しているのに会社員の主婦分は負担しなくていいんだっていう意見もありますよね。

サトウ
サトウ

確かにそれもそうやなと思う部分もあるし。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

実はもう始まっている!106万の壁が「主婦年金廃止」の第一歩

でもね、実はもうこの流れができているんですよ。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

もうできているんですか?

サトウ
サトウ

もうできているんですよ。やるやらないじゃなくて、もう始まっているんです。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

え、どういうことですか?

サトウ
サトウ

主婦に年金を納めさせようという制度が徐々に始まっているんですよ。これが去年から始まった106万円の壁というのが、この流れを作っているスタートなんですよ。それがもうここに繋がるんです。

今まで130万円の壁と言って、先月の10月から130万円を超えても2年間はいいよという新たな特例も出ましたけど、今まで130万円以内のパートさんとかは社会保険に入らなくてもいいよと。でも130万円を超えたら自分で国民年金を払ってねとか、もしくは会社の社会保険に入ってねみたいな、そういう制度だったわけ。130万円以内なら負担0で良かったわけです。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

これが106万円の壁というのは去年から新しくできて、正社員が101人以上の会社で、週の働く時間が20時間以上、2ヶ月を超えて勤務する、学生じゃない、106万円以上、この条件に該当すれば会社の社会保険に入ってねというルールが去年からできたんです。その前までは106万円だろうが110万円だろうが120万円だろうが、会社の社会保険に入らなくても良かった。旦那さんの扶養に入って年金の負担0だったのが、101人以上の会社はそういうルールができたもので社会保険に入らなきゃいけない。

その101人以上というのが来年の10月からは51人以上になります。主婦がどんどん社会保険を払うようなルール改正になっているんですよ。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

2025年、再来年はこの51人がもう何人になるかわからない。40人、30人、20人、10人、もしくはもう人数関係なく106万円以上はもうみんな入ってねみたいな形になるかもしれないし、もしくは106万円の壁じゃなくて90万円の壁、80万円の壁、70万円の壁、50万円の壁みたいな、どんどん壁が下がっていって、ちょっとでも収入が出たら収入に応じて社会保険払ってねという流れにおそらく行くでしょう。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

うん、そうなるんですね。

サトウ
サトウ

結局はもう始まっているんですよ。岸田さんが言ったのは収入が0の人にも年金払ってもらおうみたいなそういうニュアンスでしたけど、いきなり収入0の人に年金払えとなったら大変なことになるので、徐々に変えていって将来的には全員社会保険を負担してね、年金を負担してねという制度になるんですよね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

理解できました。なんとなく分かりました。

サトウ
サトウ

なので、国民の負担が増えるということですよ。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

そうですよね。

サトウ
サトウ

これは時代の流れでそうしていかなきゃいけないのかもわからないですけど、おそらく岸田さんとしては人手不足と言われているじゃないですか。ここに主婦の方たちの労働力を投入して、社会全体がもっと経済が活性化するようにしようという狙いがある。今賃上げ賃上げと言って、どんどん最低賃金を上げたりとか、賃上げしたら補助金や助成金をいっぱい出すよとか、130万円を超えてもいいよとか、賃金を上げる方向に行って社会保険に加入させる目的もあるんですよね。

みんな賃金が上がって生活が豊かになろうよと言うんじゃなくて、賃金を上げて社会保険を回収したい、年金を回収したいわけです。あとは税金も回収したりね。そういう狙いもあったりするわけです。いろんな思惑が交差しているこういう制度改革がここ数年でどんどん進んでいるという状況です。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

連合会長も賛同!廃止論を後押しする意外な声

ちなみにこの第3号被保険者の廃止って岸田さんだけが言っているわけじゃなくて、連合の会長も言っているんですよ。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

連合って何か知ってます?大きな組織ですか?

サトウ
サトウ

確かにね。日本最大の労働組合、日本労働組合総連合会、略して連合って言うんですけどね。ここがいつも賃上げ賃上げって言うから、国が政府が最低賃金をどんどん上げるという流れがあるんですよ。連合の発言って結構大きいんですよ、労働者寄りなんで。連合の会長という女性の方が、第3号被保険者廃止でいいんじゃないかというような発言をしているんですよ。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

意外に女性の人がそうやって言うんやと。

サトウ
サトウ

その流れで取り入れて岸田さんの発言に繋がったとも言われています。これで主婦が年金を負担するようになったと。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

納付期間延長・受給開始年齢引き上げ…年金制度は崩壊寸前?

でもね、年金って今まで60歳までが納付期間だったのが2025年から65歳まで伸びるという案が出ていて、そもそも年金をもらえる年齢が65歳だったのが70歳からになるという案ができてね。5年間納付期間が伸びたら実際100万円ぐらい納付金額が増えるわけです。さらにもらえるのが5年遅くなって、家庭の負担も毎年15万円ずつ増えていったら、年金で元を取れるなんていうことがほぼほぼなくなってくるんじゃないかと。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

よっぽど長生きしてね、平均寿命が伸びているって言っても健康寿命は短いでね。健康寿命というのは現役で動ける寿命、介護などを受けずに元気に過ごせる期間。健康寿命と平均寿命の間の期間は介護を受けている時期で、この時期に年金をもらっても遊べないし、全部施設の費用で終わり。施設代に年金を当てにして、よし元を取ったなんていうことは私たちの将来にはないかなと。既に年金制度はちょっともう崩壊しかけているんで、だからいっぱい負担してほしいという政府の考えもあるのかもしれないですけどね。なかなか難しい問題です。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

そもそもなんで主婦の方たちは払わなくていいという風になっていたんですか?

サトウ
サトウ

元々昔はね、旦那さんが働いて奥さんが家を守るという形が多かった。今専業主婦は700何十万人と言っているけど、昔はもっと多かった。この多い人たちの将来の年金をなんらか保証してあげなきゃいけないというのが国の考えで、でも無職の人に年金負担をさせるのはちょっとということで、国家として主婦たちの分は抑えようという話があったんです。

だんだん専業主婦が少なくなってきて共働きが多くなってきた。共働きが多くなってきたら、その人たちにも負担してもらおうと、パートさんにも負担してもらおうというのが今の流れです。共働きが増えた時代に合わせて、専業主婦も少なくなってきたし、もうみんなで負担しようじゃないかと。そういう流れですね。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

社会保険料は「名前を変えた税金」。減税と増税の矛盾

これは完全に個人的な意見ですけど、私の奥さんは専業主婦じゃないですか。専業主婦ってすごいなって私は思っていて、男性が外で働いて奥さんが家を守るという家庭があるじゃないですか。一部の人は主婦の方が楽だよね、外の方が大変だよって男性目線から言う人はいる。私からしたらじゃあ主婦と変わってって言われたらようやらんですよ。本当に子供の面倒とかマジで無理やで。だから主婦ってすごいなって思います。私は外で一生懸命頑張りますみたいな、私はそういう考えなんですよ。

だから将来年金をもらう時に、嫁さんは専業主婦で基礎年金しかもらえないわけですよ。私は厚生年金なわけですよ。私の年金の半分を嫁さんに分配してもいいと思っているぐらい、私はそういう考えなんで。分配のルールを変えてもらってもいいかなって。賛否両論あるかもしれんけど、私は嫁さんに感謝しているので、主婦に年金がいっぱい入るような仕組みになればいいかなと思っています。

もし第3号被保険者も負担が出たらもちろん私は負担しますけど、年金制度というのはちょっと崩壊しているなと。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

社会保険って名前を書いた税金じゃないですか。

サトウ
サトウ

そうなんです。だからね、これは増税なんですよ。また増税を持ってこようとするんだから。そうなんですよ、増税なんです。だからね、来年減税するとか言いながら社会保険を上げていたらもう増税なんですよ。どっちなんだっていう話で、社会保険と税金をちょっとね分けないで欲しいよね。社会保険税にしてほしいね。まとめて税金として、もちろん税金の使い道は分けてもいいけど、減税だけ今すごく言っていて社会保険料を上げて「減税しました」っていうわけやろ。社会保険も税金みたいなもんやね。合わせたら増税じゃんみたいな。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

年間15万円負担が増えたら年間15万円増税なわけやろ。今度の減税案って年間いくらでしたっけ?

サトウ
サトウ

4万円です。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

4万円……意味ないということなんですね。

サトウ
サトウ

そうですね。複雑なんでしょうけど、政府が考えること、財務省が考えることはなかなかシンプルにはできないのかもしれないんですけど、この辺はやっぱり賛否両論あると思う。まずはインボイスの廃止、減税とか社会保険よりも、とりあえずまずインボイス廃止をしてほしいなというのはあるんですけど、まそういう情報も含めてね。社会保険の負担も、減税の話も、インボイスの話も含めて、みんな今度の選挙で自分たちの意思を投票しに行きましょう。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

そうですね。

サトウ
サトウ

はい、今日私が言いたいことはこれです。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

ありがとうございます。

サトウ
サトウ

ということで今日は岸田さんが主婦年金廃止の方向でみたいな発言をしたので、それについて解説させていただきました。決まったわけではないですけど、でももうすでにスタートしているということを皆さんにはちょっと知っていただきたいなと思いました。主婦の収入に対する年金の支払いが多くなってきているので、是非そこは実感していただきたいなと思います。今後減税とか増税とかいろんな話がありますけど、今度の選挙では是非皆さん賛否両論あると思いますけどね、選挙で意思表示していただければいい国の政策がどんどんできてくるんじゃないかなと思います。日本はダメだと言っている方も多いですけど、だからと言って何もしないよりかは選挙で意思表示していただきたいなと思います。

税理士アドバイザー
税理士アドバイザー

終わりに

本記事の内容は YouTubeチャンネル 脱・税理士スガワラくん の下記動画を参考に作成しています。AIによる書き起こしを活用しているため、誤字脱字がある可能性があります。ご了承ください。
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