経営セーフティ共済で節税|年間240万円を全額損金算入する方法を税理士が解説
年間240万円を全額損金にできる経営セーフティ共済の仕組みと、節税効果を最大化する解約方法を解説します。
経営セーフティ共済とはどんな制度か
経営セーフティ共済について、まず簡単に教えていただけますでしょうか。

中小企業の連鎖倒産を防ぐための共済になります。取引先が倒産して債権が回収不能になってしまった場合、その債権を回収できるというものです。
積み立てた金額の最大10倍、最高で8,000万円を、無利子・無担保・保証人不要で借りることができます。本来はそういう目的の共済なんですね。

積み立てた額の10倍まで借り入れができるということですね。

はい。掛け金のほぼすべてが積み立てとなり、かつ掛け金の上限額である年間240万円・最大800万円までを全額その年の損金計上できることになりますので、節税にもよく使われます。

1社あたり800万円が損金にできるということで、とても大きな枠ですよね。

国の機関が用意してくれる特別な制度で、損金計上したものを合法的に簿外に貯金しておけるようなイメージになりますね。
ちなみに私が顧問しているクライアントさんでも、かなりの数の企業が導入しています。特に利益の出ている企業で、少しでも会社にキャッシュを残しておきたいと考えている方は適用されていますね。弊社も加入しています。

私の知り合いの経営者にも、15社ぐらい経営されている方がいるんですけど、全部の会社で入っているという方もいるくらいですからね。すごくおすすめの制度ということになりますね。

- 中小企業の連鎖倒産を防ぐための国の共済制度
- 積み立て額の最大10倍(最高8,000万円)を無利子・無担保で借入可能
- 年間240万円・累計800万円まで全額損金算入できる
- 合法的に簿外にキャッシュを貯めておける効果がある
対象となる企業の条件
ちなみに、対象となるのはどういった企業になりますでしょうか。

ポイントとしては、1年以上継続して事業を行っている中小企業の方が対象です。資本金と従業員数のいずれかに該当する会社であれば対象になります。
これを見るとほとんどの中小企業が該当するということになると思います。

掛け金の柔軟な設定方法
損金で落としたい場合、利益が240万円以下ということもあると思うんですよ。例えば今年は30万円とかという場合でも加入は可能なんでしょうか。

これがこの制度のすごくいいところなんですね。掛け金というのは月額5,000円から20万円までの間で自由に選ぶことができます。ですから、この年は利益がたくさんだな、この年は利益が小さいなという場合に、その都度変動することができます。

それはとても使いやすいですね。

例えばなんですけれども、最初の年は決算の前月から毎月20万円払って、最後の月にその月から1年分を一気に前払いで落とせるということも可能になっています。
これにより初年度で460万円まで損金計上できてしまうという方法なんですね。

これはちょっと盲点でしたけど、すごいやり方ですね。初年度で460万円まで行けてしまうという方法なんですね。

- 決算前月から毎月20万円を支払う(例:12月決算なら11月から)
- 最終月に翌年1年分・20万円×12ヶ月=240万円を前払い
- 当月分20万円+前払い240万円=合計460万円を初年度に損金計上できる
途中解約した場合の払戻金はどうなるか
途中で解約するとどうなってしまうのでしょうか。

掛け金を納付した期間に応じて、この割合で解約時払戻金というのを受け取ることができます。解約時期によって戻ってくるお金が変動してしまうということです。

| 継続期間 | 払戻率 |
|---|---|
| 12ヶ月未満 | 0%(掛け捨て) |
| 12ヶ月以上 | 80% |
| 24ヶ月以上 | 85% |
| 30ヶ月以上 | 90% |
| 36ヶ月以上 | 95% |
| 40ヶ月以上 | 100% |
40ヶ月以下で解約するとマイナスになってしまうということになると思うんですけど。なので基本的には40ヶ月、つまり3年4ヶ月以上加入することを前提に作られていると考えた方がいいということですね。

そうですね。そこはぜひ注意していただきたいです。特に12ヶ月未満で解約をしてしまうと0%、つまり掛け捨てになってしまいますので注意が必要です。

これは要注意ですね。

積み立てている金額の範囲内で0.9%という低金利で借り入れることができますので、解約するくらいであれば借り入れを選択するのが良いと思います。

加入から12ヶ月未満で解約すると払戻率が0%となり、それまで支払った掛け金が全額掛け捨てになります。解約が必要な状況でも、まず低金利(0.9%)の借り入れを検討してください。
節税効果を最大化する解約のタイミング
節税効果を最大化するために、解約の仕方というのが重要になってくるのかなと思うんですけど、どういう形で解約するのが望ましいでしょうか。

これは節税目的で加入したものになりますので、利益がたくさん出ている時に解約してもあまり意味はありません。大きな経費がかかった時に解約すると効果的なんです。

なるほど。

具体的には、解約をした時にその解約金・戻ってくるお金というのは雑収入として課税の対象になります。利益として計上されてしまうんですね。
そのため、来年には大きな経費がかかるといったことがあったりすると、大きな経費がかかったこの年に解約をすることによって、戻ってきた収入というのは経費と相殺することになります。結果としてその分は節税ができるということになるんですね。

赤字の時にちょうど解約するとちょうどいいのかなと思うんですけれども、赤字にならない企業、ずっと黒字の企業というのもあると思うんですが、そういう時にはどうすればいいでしょうか。

まあその800万円をずっと使わないでおいておいて、例えば不測の事態が起きたり、退職金を支払うタイミングで解約して受け取るというのがいいですね。

そういったことになるんですよね。

そうですね。その方が一番メリットがあります。利益を圧縮するのはこの共済の重要なポイントになりますので、利益が出ている時に解約するというのはあまり意味がありません。
利益が出ている時はなるべく共済にお金を払っていって、その分の利益を圧縮します。その分税金を払わなくて済んだものができます。それで従業員の退職、もしくは役員の退職みたいなものがあった時に、その退職金という大きな経費が出てきます。
この年は赤字になってしまうということになりますけれども、もともと積み立ててあったものを経費の金額とぶつけることによって、解約時の金額が圧縮されて、結果としてその年も税金を払わずに済むことになります。そうするとトータルで見た時の税金の支払い額が大きく減るということになるんです。

よくわかりました。利益が出ている時に貯めておいて、いざという時や退職金の時に活用するというのがおすすめの使い方ということになりますね。

- 退職金(従業員・役員)を支払う年に解約する
- 大きな設備投資など多額の経費が発生する年に解約する
- 業績不振で赤字になる年に解約する
- 解約金(雑収入)と大きな経費を相殺することで、課税所得をゼロに近づける
経営セーフティ共済のまとめ
経営セーフティ共済についてまとめます。
累計800万円まで全額損金に算入して貯めておける、税効果の高い共済です。具体的には月額5,000円から20万円の間で選ぶことができます。
損失の補填や退職金を支給する際に解約すると、税効果を高めることができます。動画の概要欄に経営セーフティ共済を運営している中小機構のウェブサイトも貼っておきますので、ぜひ確認してみてください。

- 年間240万円・累計800万円まで全額損金算入できる
- 掛け金は月5,000円〜20万円の間で自由に変更可能
- 初年度に最大460万円を損金計上できるテクニックがある
- 40ヶ月(3年4ヶ月)以上加入で払戻率100%
- 12ヶ月未満の解約は払戻率0%(掛け捨て)になるため要注意
- 退職金支給や大きな経費発生のタイミングで解約すると節税効果が最大化
- 解約金は雑収入として課税されるため、経費と相殺できる年に解約するのがベスト
終わりに
本記事の内容は YouTubeチャンネル 社長の資産防衛チャンネル の下記動画を参考に作成しています。AIによる書き起こしを活用しているため、誤字脱字がある可能性があります。ご了承ください。本サイトは 社長の資産防衛チャンネルを応援しています!
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